朝日小学生新聞
  • 毎日発行/8ページ
  • 月ぎめ2,100(税込み)

■安浪京子先生が、中学受験への親の関わり方をQ&A形式で答える連載です■

Q.過去問は何を入手すれば良いのでしょうか?

A.過去問題は、様々な形態で出回っていますが、使用用途によって使い分ける必要があります。
① 特定の学校の数年分をまとめたもの
② 抜粋した学校の全科目を1年分まとめたもの
③ 抜粋した学校の特定科目を1年分まとめたもの

①は表紙が赤色のため、通称「赤本」と呼ばれるものです。声の教育社、東京学参、英俊社などの出版社から出ています。全科目が掲載されていますが、年数は学校によって異なり、3~10年と幅が広くなります。第一志望はもちろん、第三、第四志望まで必要です。問題、解答用紙、解説がついていますが、1冊にギュッとまとめているため、問題と解答用紙のレイアウトは本物の入試問題とは異なります。

②はまるで電話帳のように分厚く、『有名中学問題集』(声の教育社)が有名です。最難関校、難関校などいわゆる「有名校」のみの掲載で、塾で買わされ、ここから過去問を宿題として指示される事があります。逆に、最難関校、難関校を受験しないご家庭には不要となります。

③は表紙が銀色のため、通称「銀本」と呼ばれるものです。『中学入試試験問題集』(みくに出版)しかなく、関東の学校が主体となっています(灘やラ・サールも含まれています)。科目別なので、色々な学校の特定科目の入試問題を見たい時に便利です。似た難易度・出題傾向の問題を練習したい時にお勧めです。ただし、問題と解答のみで、解説はついていません。

どのご家庭にとっても絶対に必要なのが①となります。学校によってはすぐに売り切れてしまうため(売り切れても増刷はありません)、志望校が固まっていたらすぐに購入しておきましょう。


【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。中学受験に関する講演やセミナーを多数開催。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』シリーズ、このメルマガ連載をまとめた書籍『中学受験 6年生の親がすべきこと』(いずれも朝日学生新聞社)など。

<<他の記事へ>>

■プロ家庭教師の安浪京子先生が、中学受験への親の関わり方をQ&A形式で答える連載です
第80回は「過去問は何を入手する?」というお悩みへの答えです。

■勉強のやり方を教える専門家、清水章弘さんによるコラム。
今回は「辞書をひく」です。

■天声こども語のタイトルを考えよう
朝日小学生新聞の1面に週2回(水曜日、日曜日)、掲載されている374字のコラムです。文章を読んでタイトルを考えることで、要約する力がきたえられます。新聞にはタイトルが掲載されていませんが、このメールマガジンでは、天声こども語の筆者が考えたタイトル例を掲載します。自分で考えたタイトルと比較してみてください。

■セミナー案内
「きょうこ先生のはじめまして中学受験 10月20日(日) 大阪」
このメルマガでもおなじみの算数専門プロ家庭教師・安浪京子先生のセミナーです。
中学受験を考えている6年生の保護者対象、受講料3000円(事前クレジット決済)。
場所は朝日新聞大阪本社。締め切りは10月4日。
次の専用サイトからお申し込みください。
https://www.asagaku.com/kyoko1910osaka.html

そのほか、朝日学生新聞社のセミナーは
https://asagaku.com/s-seminar.html でご覧ください。

トップへ戻る