朝日小学生新聞
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■勉強のやり方を教える専門家、清水章弘さんによるコラム。今回は「辞書をひく」です。■

今はなくなってしまったのですが、僕の家の近くには、小さな本屋さんがありました。小学校低学年のとき、母に連れていってもらい、紙の国語辞書を買ってもらったことが今でも思い出されます。うれしくてたまらなかったのですね。なぜなら、僕には2人の兄がいまして、その兄がパラパラと辞書をめくるのが大人っぽくて、うらやましいと思っていたからです。

念願の辞書を手にした僕は、いろんな言葉を調べはじめました。「調べたことばには赤えんぴつで線をひくといいよ。二回目に調べたときに、あのとき調べたなと思い出せるから」そう兄に言われたのを守って、辞書を線だらけにしました。

そうやって調べているうちに、本や教科書の文章を読んだりするのが、楽になるのに気がつきました。すぐに調べるくせをつけていたので、自然といろんな言葉を覚えていたのですね。国語が得意になって、算数や数学の文章題も得意になっていきました。

みなさんも、辞書を持っている人は、真っ赤にしてみてください。そして、調べた言葉はすぐに使ってみるとよいでしょう。頭に残りやすくなるはずです。「言葉博士」を目指して、辞書と友達になってください。


【プロフィール】
清水彰弘先生
清水章弘(しみず・あきひろ)
私立海城中学高校、東京大学教育学部を経て、同大学院修了。「勉強のやり方」を教える塾プラスティーを東京と京都で運営。著書12冊。朝日小学生新聞、朝日新聞(EduA)で連載中。MBS/TBS系「教えてもらう前と後」(火曜よる8時~)など、メディア出演や講演活動も行う。http://plus-t.jp/


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