朝日小学生新聞
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■安浪京子先生が、中学受験への親の関わり方をQ&A形式で答える連載です■

Q.塾のペースをうまくつかむことができません。

A.新年度が始まり、新しいクラス、新しい先生、難しくなったテキストを前に、緊張しつつも弾んでいた気持ちが、少しずつ緩んでくる時期ですね。

さて、新年度を機に塾に入ったお子さんは「塾のある曜日」「ない曜日」が、そろそろ体になじんできた頃かと思いますが、なかなかペースがつかめないのが「宿題」です。
私も指導先で、子どもに通っている塾の授業の進度、出された宿題のことなどを聞くのですが、こと宿題に関しては、「何がどれだけ出たのか」、全体像を把握できていない子がほとんどです。

宿題は、「やったの?」「何が出たの?」と、口で聞いてもあまり意味はありません。
大切なのは、出された宿題すべてを紙に書いて「視覚化」し、全体量を把握させることです。
また、どの宿題にどの程度の時間がかかるのかも、まだ見当がつかない時期です。まずは親子で宿題の全体量を把握し、どの曜日に何をやるのかを決めましょう。

こうして一週間の大まかな枠組みができると、各科目の宿題をこなすのに、どれだけ時間がかかるかが把握しやすくなり、生活のペースもつかめるようになってきますよ。

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【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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