朝日小学生新聞
  • 毎日発行/8ページ
  • 月ぎめ2,100(税込み)

■朝小を授業でフル活用しています!■

電車の中で中年(失礼!)の女性に声をかけられた。「あの~、失礼ですが松井先生ではありませんか?」「はい、私は松井ですが?」「私は◯◯と申しますが、先生は覚えていらっしゃらないでしょうね?」と。
聞けば58歳という。「高校受験で一年間だけお世話になった」というから43年前の話である。顔は覚えていなかったが、苗字を聞けば思い出した。珍しい名前だったからだ。

それにしてもこちらは嬉しい。あの当時の一年間をよく覚えていてくれたばかりか、よく声をかけてくれた。半世紀と言えば大袈裟だろうが、その間、彼女は短大を卒業し就職して結婚、そして孫までいるという。
ターミナル駅までの20分足らずの時間だったが、私たちは一気に当時の生徒と先生の間柄に戻ってしまった。

塾業界は1月2月でおおかたの入試も終わり、3月には新年度をスタートさせる。御父兄には入塾説明会を経て、私たちの「学び」に対する姿勢や考え方(理念)を理解し、納得して塾生となってもらうのだが、よくよく考えてみれば、ほんのささやかな出会いから生徒たちとのドラマは始まるのである。
「学び方、勉強の仕方を身につけてくれる」「中学入学をゴールとせず、大学受験の先まで見通しをもって指導してくれる」「入塾説明会で拝見した先輩方のノートを見て、強く感銘を受けたから」「一生使える勉強方法が身につくと感じているから」「昨年の新聞折り込み広告に共感したから(大勢の中のあなたへ)」
「新聞を使った授業をされているところ、辞書をたくさんつかうこと」‥‥。入塾理由には共感の言葉をたくさん書いて頂いた。

きっかけは新聞の折り込みチラシであったり、卒塾生や現塾生の口コミ、ホームページなどさまざまだが、すべてに共通するのは、ご両親にとってかけがえのない唯一無二の子どもたちを預かるということだ。
先生として教える者は、その思いと期待を感じながら子どもたちの前に立つ責任がある。 ヨシ! 子どもたちの笑顔を思い浮かべながら予習を始めよう!

東京都練馬区の塾『受験 松井塾』 松井光裕(まつい みつひろ)
松井塾 http://www.matuijuku.com

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