朝日小学生新聞
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■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.冬期講習後から入試までどのように過ごせば良いでしょうか?

A. 怒涛の冬期講習に、その合間の正月特訓。受験生本人だけでなく、家族までもが、お正月めいた事はほとんどできなくなる……という家庭は少なくありません。

ところが冬期講習が終わり、学校や塾の平常授業が始まると、突然、子どもが伸びきってしまう(無気力になる)事があります。周囲の「入試の直前期にどうして!?」という焦りを尻目に、本人はまったく気力がわかず、勉強に身が入らない状態になってしまうのです。
実はこれは、生活リズムの変化に関係があります。高密度かつ長時間勉強していた冬期講習中と比べ、冬期講習後の塾の平常授業は、量も難度も負担が軽くなります。
その落差によって、張り詰めていた緊張感がふっとゆるむのです(入試が終わってからにして欲しいところですが……)。

このような状況を招かないようにするためには、冬期講習が終わっても、一定の負荷(勉強量)をかけ続けることが必要です。学校と塾の往復だけにならないよう「家庭で勉強するべき事」を洗い出し、受験までのスケジュールに落とし込んでいきましょう。

【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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