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2016年8月14日付
全国の児童相談所(児相)が2015年度に対応した児童虐待が10万3260件と、初めて10万件を超えた。厚生労働省が速報値を公表した。
住民や警察などからの通告をもとに全国208カ所の児相が対応した件数をまとめた。統計を取り始めた1990年度から25年連続で過去最多を更新。前年度から1万4329件増え、10年間で3倍になった。暴言や脅しによる「心理的虐待」が目立って増え、全体の半数ほど。
(C)朝日新聞社
南米初の開催となるリオデジャネイロ五輪の開会式が、ブラジル・リオデジャネイロ市内のマラカナン競技場で行われた=写真。演出は映画「シティ・オブ・ゴッド」で知られるフェルナンド・メイレレス監督が担当。豊かな自然、多様性、人々の笑顔を表現した。
(C)朝日新聞社
長崎への原爆投下から71年となったこの日、長崎市の平和公園で平和祈念式典が開かれた。田上富久市長は平和宣言で、核兵器禁止を巡って国々の対立が続いていると指摘し、核廃絶に向けて「人類の一員として英知の結集を」と呼びかけた。
式典には核保有国8カ国を含む53カ国の大使らが出席。原爆死没者名簿に記された人の総数は17万2230人になった。
ロシアによる国家ぐるみのドーピング隠し問題で、国際パラリンピック委員会は、9月に開幕するリオデジャネイロ・パラリンピックへのロシア選手の出場を認めない方針を決めたと発表した。国際オリンピック委員会が各国際競技団体による判断に委ねた五輪よりも厳しい決定。ドーピング違反への強い拒否姿勢を示した。
第98回全国高校野球選手権大会が兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕=写真。参加3874校の頂点をかけた代表49校の戦いが始まった。開幕試合では、熊本地震で被災した熊本県阿蘇市の阿蘇中央高校野球部の倉岡真聖さん(3年)が始球式を務め、大歓声が起きた。
(C)朝日新聞社
宮内庁は、天皇陛下が「象徴としてのお務め」についてのお気持ちを示したビデオメッセージを公表した。社会の高齢化が進むなか、自身も82歳になったことを踏まえ、「次第に進む身体の衰えを考慮する時、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが難しくなるのではないか」と懸念を表明。憲法上の立場から直接表現することは避けながら、「私が個人として」と強調し、天皇の位を皇太子さまに譲る将来的な退位の願いを強くにじませた。
安倍晋三首相は天皇陛下の意向表明を受け、「ご公務の在り方などについては天皇陛下のご心労に思いを致し、どのようなことができるのかしっかり考えていかなければいけない」と語った。
【解説】皇室の決まりを定めた法律「皇室典範」で天皇は、亡くなるまでその位にあることとされ、存命中に引き継ぐ規定がない。天皇陛下が位を譲れるようにするためには、国会で皇室典範などの法律を変える必要がある。
政府は天皇陛下のお気持ちを受けて専門家の意見を聞き、皇室制度を変えられるかどうか話し合いを始める見通しだ。朝日新聞の世論調査では84%が「生前退位」に賛成し「高齢の陛下には大変なお務め。次の代になってもよいのでは」との意見もみられた。
ただ日本の歴史上、生前退位を認めていた古代や中世には、退位した天皇が「上皇」などとして権威を持ったり、周りの者が無理やり天皇をやめさせたりしたこともあった。退位を認める場合、こうした事態が起きないような手立てを考える必要がある。
皇室典範には、天皇が重い病気や事故のとき、天皇に代わり皇太子などが国事行為を行う「摂政」を置く決まりもある。ただ今回、天皇陛下は摂政に否定的な考えを示しており、政府は難しい対応を迫られている。(朝日新聞編集委員・北野隆一)
政府は北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイルの発射に備え、破壊措置命令を出した。期間は当面3カ月とし、その後の更新を想定している。
これまでは発射の兆候をつかんでから出してきたが、北朝鮮は事前に兆候を探知するのが困難な移動式発射台からの発射を繰り返しており、不測の事態が生じた際、より早く迎撃態勢がとれるよう、常時発出の状態にする。
原爆投下から71年となるこの日、広島市中区の平和記念公園で平和記念式典が開かれた。5月のオバマ米大統領による広島演説「核兵器のない世界を追求する勇気を」のメッセージを受け、松井一実市長は平和宣言で思いを共有すると表明。「今こそ『絶対悪』を消し去る道筋をつけるために連帯し、行動を」と呼びかけた。
式典には91カ国の代表らが参加。核保有国は米、英、仏、ロシアが出席、中国は欠席した。原爆死没者の総数は30万3195人に。
競泳男子400㍍個人メドレーで萩野公介選手=写真=が金、瀬戸大也選手が銅メダルに輝いた。2人は同学年で、小学生のころからの「ライバル」。競泳の同じ種目としては60年ぶりに日本選手が表彰台に並び立った。
(C)朝日新聞社
体操男子団体で日本(内村航平選手、加藤凌平選手、山室光史選手、田中佑典選手、白井健三選手)が金メダル=写真上はゆかの演技をする白井選手。この種目では2004年アテネ大会以来、3大会ぶりで通算7個目。
柔道では男子73キロ級の大野将平選手=写真下=が今大会で日本勢初となる金メダルを獲得。男子の優勝は2大会ぶり。
どちらも(C)朝日新聞社
カヌー・スラローム男子のカナディアンシングルでは羽根田卓也選手=写真=が銅メダル。日本勢がカヌー競技でメダルをとるのは男女を通じて初めて。
競泳の男子800㍍リレーでは日本(萩野公介選手、江原騎士選手、小堀勇気選手、松田丈志選手)が銅メダル。この種目のメダル獲得は52年ぶり。男子200㍍バタフライでは坂井聖人選手が銀メダルを獲得した。
(C)朝日新聞社
体操の男子個人総合で内村航平選手が優勝し、2012年のロンドン五輪に続く2連覇を達成した。五輪の連覇は1968年メキシコ大会、72年ミュンヘン大会の加藤沢男さん以来、44年ぶり4人目。
柔道では男子90㌔級で初出場のベイカー茉秋選手が優勝。五輪のこの階級で日本勢が金メダルを取るのは初めて。女子70㌔級では田知本遥選手が今大会、日本女子初の金メダルを獲得。
競泳の女子200㍍平泳ぎで金藤理絵選手が金メダル。この種目では1992年バルセロナ大会の岩崎恭子さん(当時中学2年)以来、24年ぶり。男子200㍍個人メドレーでは萩野公介選手が銀メダルを獲得。
卓球の男子シングルスで水谷隼選手=写真=が銅メダル。卓球シングルスで日本勢がメダルを取るのは初めて。
五輪競技として初めて採用された7人制ラグビーの男子は、日本が3位決定戦で南アフリカに敗れたものの4位となった。
(C)朝日新聞社
日付は現地時間 記事の一部は朝日新聞社の提供です
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