朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

11月6日―11月13日

2015年11月15日付

日付は現地時間 記事の一部は朝日新聞社の提供です

6日 国費のムダ遣い1568億円 14年度

 会計検査院は、国費の使い道について調べた2014年度の決算検査報告をしんぞう首相に提出した。ムダ遣いや不適切な経理、改善が必要な事業は570件、1568億円にのぼった。

6日 重力波観測装置「KAGRA」公開

 東京大学宇宙線研究所は、岐阜県かみおか町で重力波を観測する装置「KAGRAかぐら」を報道公開した=写真。今年のノーベル物理学賞が決まった同研究所所長のかじたかあきさんが研究代表者。梶田さんらがニュートリノを観測したスーパーカミオカンデの近くに完成した。
 重力波はブラックホール誕生などで発生する「時空のひずみ」。アインシュタインが予言し、世界で観測計画が進んでいる。KAGRAでは地下にL字形のトンネルを掘り、一辺3キロある真空の管を設置。内部にレーザー光を通して鏡で往復させ、ひずみを捉える。来春まで試運転を行い、2017年度から精密観測を始める。

重力波観測装置「KAGRA」の写真
(C)朝日新聞社

7日 中台「一つの中国」再確認 首脳会談

 中国のシーチンピン国家主席=写真右=と台湾のマーインチウ総統=同左=がシンガポールで、1949年の分断後初となる首脳会談を行った。両首脳は「一つの中国」原則を確認した「92年コンセンサス」をもとに、平和的な関係を築く考えで一致した。
 長年、断絶状態にあった中台は台湾がリートンホイ政権下だった1990年代前半にいったん関係が緩和したが、95年の李氏の訪米を機に悪化。独立志向の強い民進党が政権を握った2000~08年に緊張が高まったが、08年に国民党の馬政権が発足して関係改善が進んだ。

【一つの中国】中国大陸と台湾がともに「中国」に属するという考え。中国と台湾の交流窓口機関が1992年、この原則を確認した。台湾側は「一つの中国」が何を指すかは双方がそれぞれ解釈すると主張。合意文書はなく、中国は台湾側の「それぞれが解釈する」との立場を認めていない。台湾では「台湾は中国とは別の国」と考え、「一つの中国」を受け入れない人も多い。

中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統の写真

中台の対立と対話の歴史の図
どちらも(C)朝日新聞社

7日 東芝、旧経営陣5人を提訴

 東芝は、不正会計問題で会社に損害を与えたとして、西にしあつとし元社長ら歴代3社長と当時の最高財務責任者(CFO)2人の計5人に対し、総額3億円の損害ばいしょうを求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。
 社外の弁護士で構成する「役員責任調査委員会」は、5人がパソコン部門の利益かさ上げなどで実質的に不正を指示したり放置したりしたとして、会社法上の注意義務に違反したと認定した。

7日 浅田選手復活V フィギュア・GP中国杯

 フィギュアスケート女子のあさ選手(25)が、約1年の休養から復帰後初の国際大会となったグランプリ(GP)シリーズ中国杯(キン)で優勝し、GP通算15勝目を挙げた。
 ほんごう選手(19)も自己ベストを更新する滑りでフリー1位となり、合計点で2位に入った。

8日 ミャンマー、政権交代へ 総選挙

 ミャンマーで総選挙が行われた。国会上下院(定数計664)のうち25%の軍人枠を除く民選枠(同498)で争われた。12日までの開票の結果、アウンサンスーチーさん(70)=写真=が率いる野党・国民民主連盟(NLD)が3分の2超(333議席以上)を獲得する勢いで、国会全体で過半数を制し政権交代が確実になった。NLDの独自集計では、約400議席を確保したという。
 テインセイン大統領は11日に声明を出し、自身が党首を務める与党・連邦団結発展党(USDP)の敗北を認め、「NLDの勝利を祝福する」と述べるとともに「民意を尊重し、平穏かつ着実に政権じょうする」と表明した。

アウンサンスーチーさんの写真
(C)朝日新聞社

8日

 7人制ラグビーのリオデジャネイロ五輪アジア予選がホンコンであり、男子日本代表は決勝で香港に勝ち、出場権を得た。

8日

 第70回ジュネーブ国際音楽コンクール(作曲部門)の決勝で、やぶしょういちさん(32)が日本人として初めて優勝した。

9日 「就活」6月解禁へ 経団連

 2017年春に卒業を予定する学生が来年に取り組む就職活動について、経団連は、企業の採用選考の開始を8月から6月に前倒しする方針を発表した。
 今年、従来の4月から8月に日程を遅らせたばかりだが、学生や企業の不満を受け、1年で方針転換する。6月解禁という経団連の新方針に対して、授業やこの時期に行われる教育実習への影響を心配する声もある。

9日 ロシア陸連の資格停止勧告 ドーピング違反

 世界反ドーピング機関は、ロシア陸上界の組織的ドーピング疑惑を調べてきた独立委員会の報告書を公表し、国際陸上競技連盟がロシア陸連に資格停止処分を科すべきだと勧告した。資格停止処分になれば、ロシアの陸上選手は来年のリオデジャネイロ五輪に出場できなくなる。
 報告書は、ロシア陸上界の組織的なドーピング違反を認定。ロシア陸連のコーチや医師、複数の選手を陸上界から永久追放すべきだと勧告した。

 【ドーピング】筋肉を増やしたり、持久力を強めたりする薬物を使って記録や成績の向上をめざす行為。公正でないほか、体に副作用などの悪影響があるとして禁止されている。禁止薬物リストがあり、毎年更新されている。

10日

 プロ野球巨人の3投手によるばく問題で、プロ野球のくまざきかつひこコミッショナーが3人に対して無期失格処分の裁決。

12日

 沖縄防衛局は米軍てん飛行場(沖縄県わん市)の移設先とされる同県沖でのボーリング調査を約4カ月ぶりに再開。国は並行して埋め立て工事を進める考えだ。

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