朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

5月14日-5月20日

2021年5月23日付

ワクチン大規模接種、東京・大阪、24日から実施

 政府が東京と大阪に設置する新型コロナウイルスワクチンの「自衛隊大規模接種センター」の予約が17日、始まった。接種は24日から始まる。
 65歳以上が対象。24~30日の接種分は東京は5万回分、大阪は2万5千回分の枠を用意し、どちらもすべての予約が埋まった。今回はそれぞれ東京23区と大阪市の住民が対象。24日以降の予約は対象地域を広げる。
 センターは、すがよしひで首相が4月27日、東京都内に設置するよう指示した。1都3県には、全国の高齢者の4分の1にあたる900万人が住み、「感染拡大による影響が大きい」ことを理由に挙げた。その後、大阪も追加した。
 厚生労働省の専門部会は20日、大規模接種センターなどで使う予定の米モデルナのワクチンについて、国内での製造販売を承認すると了承した。英アストラゼネカ製も了承した。

14日 ミャンマーで拘束の北角さん帰国

 ミャンマーでうそのニュースを広めたなどとして、1カ月近くにわたって治安当局にこうそくされていた、日本人フリージャーナリスト・きたずみゆうさんが解放され、飛行機で帰国した。

15日 沖縄、本土復帰49年 格差残る

 沖縄が第2次世界大戦後の米軍統治から日本に復帰してから、49年を迎えた。沖縄には全国の米軍専用施設面積の70.3%が集中する。コロナ前の数字で、1人当たりの県民所得は全国平均の7割にとどまり、本土との経済格差はなお残る。

15日 中国の探査機、火星に着陸

 中国の無人火星探査機「てんもん1号」が火星に着陸したと、中国の通信社が伝えた。中国の探査機が火星着陸に成功するのは初めて。世界でも旧ソ連(今のロシア)と米国に続く3カ国目となる。
 探査機は地表を走る探査車を載せていて、今後、火星の土壌や気象を調べる。天問1号を載せた大型ロケットは昨年7月、中国南部から打ち上げられた。

17日 石綿訴訟 国と業者に賠償判決

 建設現場でアスベスト(いし綿わた)を吸って肺がんなどになった作業員と遺族による裁判で、最高裁判所は、国と建材メーカーの賠償責任を認める初めての判決を出した。
 最高裁は、屋内で作業する時にマスクの着用を義務づけるなど、国は十分な規制をすべきだったとして、違法だと判断した。
アスベスト(石綿)とは
 鉱石から採れる細い繊維。建築材などに使われた。肺がんなどの病気を引き起こすおそれがある。2006年に製造や使用が禁止された。石綿が使われた建物は今も多く残る。

18日 20年度GDP 戦後最悪の下落

 内閣府は、今年1~3月期の国内総生産(GDP)の1次速報は前期(2020年10~12月期)と比べて1.3%減り、年率で5.1%減ったと発表した。3四半期ぶりのマイナス成長となった。新型コロナウイルスの再拡大で日本経済が急減速した。
 20年度のGDPは、前年度と比べて4.6%減った。事実上、1945年の終戦から最悪の落ち込みとなった。

18日 入管法、今国会での改正断念

 日本にいてもよいとされる期間を過ぎた外国人を収容施設に入れる時や、国に送り返すルールを定めた「出入国管理法」の改正案について、与党の自民党と公明党は、今国会での採決を見送る考えを決めた。
 改正案は、司法の審査によらず出入国在留管理庁が収容の可否を決め、収容期間に上限もないことに、難民支援団体や野党などが「国際人権基準に基づいて改めるべきだ」と問題視した。
 入管は、3月にスリランカ人の女性が収容施設で亡くなったことへの対応に批判が集まっている。

20日 ALSに有効な薬、iPSで発見

 全身の筋肉がやせていく進行性の難病「きんしゅくせいそくさくこう症(ALS)」の人にパーキンソン病の薬を使うと、病気の進行を約7カ月遅らせる可能性があるとわかった。慶応大学の研究チームが、臨床試験(治験)の結果を発表した。
 iPS細胞を使って発見した薬で、実際の患者で効果を確認した。患者のiPS細胞を薬の研究開発に生かす「iPS創薬」で見つけた薬が、治験で有効と確認できたのは、世界で初めて。

日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。

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