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2020年6月28日付
安倍晋三首相は18日、新型コロナウイルスの感染が落ち着いているベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドからの入国緩和を進める方針を表明した。ベトナム、タイとの往来はこの夏にも再開する見通し。111の国・地域からの入国拒否といった水際対策は維持する。ビジネス上で必要な人材について「例外」の入国枠を設け、厳しい防疫措置を条件に入国を認める。
南米ブラジルで19日、新型コロナウイルスの累計感染者が100万人を超えた。米ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、100万人を超えたのは米国に続いて2カ国目。
米国も南部を中心に増加ペースが上がり、中国・北京では「第2波」が発生している。世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は「世界は新たな危険な局面に入っている」と、警戒を呼びかけた。
政府は19日、新型コロナウイルスの感染者との接触を通知するスマートフォンのアプリの提供を始めた。ダウンロードしたスマホ同士が1㍍以内で15分以上接すると、近距離無線通信規格「ブルートゥース」で相手の端末をお互いに記録していく。無料でダウンロードできる。
厚生労働省は23日、アプリに不具合が見つかり、感染者と接触した可能性がある人に通知する機能を中断すると発表した。修正を終えるまで通知機能は使えないという。
政府が求めていた都道府県をまたぐ移動の自粛がすべて解除されてから初の週末、高速道路の交通量や新幹線、空の便の利用者がそろって増えた。JR東日本管内の新幹線の利用者は47%、各高速道路の交通量は3~4割、日本航空の国内線の利用者は約6割、それぞれ前の週末より増えた。
新型コロナウイルス対策を担当する西村康稔経済再生相は24日、医学的な見方から政府に助言してきた専門家会議を廃止し、より幅広い専門家を加えた新たな会議体を立ち上げると発表した。7月上旬にも初会合を開くという。
一方、専門家会議のメンバーは24日に会見。国の政策を専門家会議が決めているようなイメージを作ってしまったとして、政府と専門家組織の役割分担を明確にする必要があるとした。
世界の感染者は約960万人、死者は約49万人。
日本国内で確認された感染者はクルーズ船の723人を含め1万8993人。うち退院者は1万6978人(25日現在)。
自動車が増え始めた神戸淡路鳴門自動車道下り線の淡路サービスエリア=20日、兵庫県淡路市
(C)朝日新聞社
プロ野球のセ、パ両リーグは、新型コロナウイルスの影響により約3カ月遅れで開幕した。史上初となる無観客で行った。
プロ野球の斉藤惇コミッショナーは22日、7月10日から観客を入れる考えを明らかにした。観客数の上限は政府の指針にもとづき5千人。ただし、感染の状況に地域差があることなどから、観客数は各球団が自治体と調整して決める見込みだ。
27日再開のサッカー・Jリーグも、7月10日から観客を入れる考えを示している。
観客に代わり、席に置かれた写真パネル=19日、神奈川・横浜スタジアム
(C)朝日新聞社
紛争や迫害で家を追われたり、移動させられたりした人々が過去最多の約7950万人(昨年末時点)にのぼることがわかった。20日の「世界難民の日」に合わせ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が発表した。2010年末に比べ倍増。他国に逃れた難民や、国内で避難を強いられた国内避難民などがいる。
第102回全国高校野球選手権大会と地方大会の中止を受け、各都道府県の高校野球連盟が主催する独自の大会のトップを切って、福岡の大会が始まった=写真。ベンチにいる選手はマスクを着け、バットやヘルメットもこまめに消毒。原則として無観客で、保護者や部員らだけが試合を見守った。
(C)朝日新聞社
太陽の一部が月に隠される部分日食があった。全国的にくもりがちだったが、各地で見られた。沖縄・石垣島では午後5時すぎ、9割ほど欠けた太陽が観察できた=写真。
(C)朝日新聞社
理化学研究所と富士通が開発したスーパーコンピューター「富岳」=写真=が、スパコンの計算速度ランキング「TOP500」で世界一になった。日本勢の首位は先代の「京」以来9年ぶり。
発表では、富岳の計算速度は1秒間に41.6京回(1京は1兆の1万倍)。昨年まで1位だった米国製の2倍以上の速さだ。実際にソフトを動かした速さや人工知能(AI)向けの計算速度など4部門で首位を取った。
スーパーコンピューター
家庭用パソコンの数十万倍のスピードで計算する超高性能のコンピューター。主に企業や研究機関で使われる。
(C)朝日新聞社
文部科学省は、原則禁止としてきた中学生によるスマートフォンや携帯電話の学校への持ち込みについて、条件付きで認めると決めた。
条件は①学校での管理方法や紛失した時などの責任を誰が持つかをはっきりさせる②フィルタリング(見られるサイトの制限)を保護者の責任で設定③学校や家庭が正しい使い方を指導。この3点について学校と生徒、保護者が話し合った上でのルール作りを求める。
記事の一部は朝日新聞社の提供です。