- 日曜日発行/20~24ページ
- 月ぎめ967円(税込み)
←2020年3月16日以前からクレジット決済で現在も購読中の方のログインはこちら
2018年11月11日付
自動車メーカー大手のスバルは、エンジンの部品が壊れる恐れがあるとして、インプレッサなど4車種10万1153台(2012年1月~13年9月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。米国など海外で販売した約31万台もリコールする。
5日には、ブレーキなど安全性能の出荷前検査で見つかった不正について、今年1月9日~10月26日に国内向けに製造したすべての乗用車約10万台のリコールを国土交通省に追加で届け出ると発表した。
スバルでは昨秋以降、無資格検査問題や排ガス・燃費データの改ざん、ブレーキ検査の不正などが相次いで発覚。検査の不正では、計約42万台のリコールを届け出ていた。
体操の世界選手権は、中東のカタールで女子個人総合の決勝があり、日本体育大学の村上茉愛選手(22)=写真=が2位に入った。
個人総合は「跳馬」「段違い平行棒」「平均台」「ゆか」の4種目の合計点で競う。村上選手は跳馬で順調なスタートを切った。ミスを抑えた演技で3種目を終えて5位につけ、最後のゆかで高得点を出した。日本女子がこの種目で銀メダルをとるのは初めて。
(C)朝日新聞社
衆議院予算委員会で初の女性委員長となった自民党の野田聖子さん(58)=写真=が、会議を進める中で、発言者を「さん」付けで指名した。国会では女性も「君」で呼ぶ習わしがあるが、野田さんは、質問者も答える側の閣僚も基本的に「さん」付けにした。
委員会終了後、野田さんは「一般社会では男女の別なく『さん』付けで呼び合うことが多い。私自身もその方が自然にお呼びできると思った」と話した。
(C)朝日新聞社
日本が主導して25年連続で提出した「核兵器廃絶決議案」が、国連総会の第1委員会(軍縮・安全保障)で160カ国の賛成で採択された=写真。ただ、昨年7月に採択された「核兵器禁止条約」には昨年に続き触れなかったため、多くの条約推進国が棄権。昨年は賛成した核保有国の米国やフランスも表現に不満を持ち棄権した。
日本は「唯一の戦争被爆国」として、核保有国と非核保有国の「橋渡し役」を自任してきたが、双方から批判が出る結果となった。
決議案は12月初旬の国連総会本会議で採択される見通し。
核兵器禁止条約
核兵器の使用、開発、実験、保有などを禁止する条約。昨年7月、国連に加盟する193カ国のうち122カ国の賛成で採択された。発効には50カ国以上が署名し、国内手続きを経て批准することが必要。
(C)朝日新聞社
ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産登録に向けて、政府は自然遺産の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島県、沖縄県)を国内候補として再び推薦すると発表した。2020年の登録を目指す。
国の特別天然記念物イリオモテヤマネコなど希少な生物がすむことなどが評価されている。昨年2月にも推薦したが、今年5月にユネスコに助言する機関から、沖縄本島の米軍北部訓練場の返還地を推薦地域に含めるといった見直しが必要などと指摘され、「登録延期」の勧告を受けた。このため、いったん推薦を取り下げていた。
(C)朝日新聞社
今年の秋の褒章の受章者が発表された。797人と22団体が受章した。紫綬褒章には、史上初の7タイトル独占や「永世七冠」など活躍した将棋棋士の羽生善治さん(48)=写真=や小説家の林真理子さん(64)、俳優の真田広之さん(58)ら16人が選ばれた。
褒章
社会に大きな功績を残した人などに政府が贈る栄誉のしるし。学術や芸術などの功労者に贈る紫綬褒章、人命救助にあたった人への紅綬褒章など6種類あり、春(4月29日)と秋(11月3日)に発令する。
(C)朝日新聞社
プロ野球の日本シリーズは、広島市のマツダスタジアムで第6戦があり、パ・リーグ2位のソフトバンクがセ・リーグ覇者の広島を2-0で下し、4勝1敗1分けとして日本一に輝いた=写真。ソフトバンクの日本一は2年連続9度目(南海、ダイエー時代の各2度を含む)。
平成に入って7度目は12球団で最多。就任4年目の工藤公康監督(55)は2015年と17年に続き、3度目の日本一。
(C)朝日新聞社
フィンランドで開かれたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦で、羽生結弦選手(23)が優勝した。今季初めて臨んだGPシリーズで、ショートプログラム、フリーともに1位となり、6月に採点のルールが変わって以来の世界最高得点をマーク。国際スケート連盟の公認大会では初めて「4回転トーループ―3回転半(トリプルアクセル)」の大技にも成功した。
同日、名古屋市で行われた西日本選手権では、4年ぶりに現役復帰したバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔選手(32)が優勝し、12月の全日本選手権に進出した。
作家の村上春樹さん(69)は、東京都内で記者会見し=写真=、自筆の原稿やレコードなどの資料を母校の早稲田大学(東京都)に贈ると発表した。早大は、村上さんの作品の研究者が資料を活用できるように、研究センターをつくることを目指す。
村上さんはノーベル文学賞候補に何度も名前が挙がる作家。国内で会見したのは37年ぶりという。
(C)朝日新聞社
米国は、イラン産原油の輸入禁止を再び始めた。トランプ政権は、イランが核開発を制限する代わりに他の国が経済制裁をゆるめる「イラン核合意」を批判し、5月に一方的に合意から抜けた。8月に自動車部品や航空機などの取引を制限したのに続く制裁。今回はイランの経済を支える原油を対象としている。
他の国にも輸入しないよう求め、違反企業などは米企業と取引できなくなる可能性がある。米国に協力してきた日本を含む八つの国・地域には一定期間、原油の輸入を認めた。
北海道胆振地方を震源とする最大震度7の地震が発生して2カ月が経った。校舎が壊れて別の場所で授業を受けるなど、元の生活に戻れない人たちがいる=写真は会議室をカーテンで仕切り、教室として使っている中学校。
5日夕方現在、計155人が避難所で生活。大きな被害が出た厚真など3町では一部の仮設住宅が完成し、希望者全員が入れるのは今月下旬になりそうだ。
(C)朝日新聞社
台風など悪天候に備え、あらかじめ鉄道の運転をやめる「計画運休」について、JR東日本は、今後は原則として前日までに実施を発表する方針を示した。台風24号が列島を縦断した9月30日、JR東日本は首都圏で初となる大規模な計画運休を実施したが、当日午後8時以降の運休をその日の正午過ぎに発表したため、「発表が遅い」との声が寄せられたという。
トランプ米大統領の信任が問われた連邦議会の中間選挙が投開票され、下院では野党・民主党が票を伸ばし、8年ぶりに過半数を奪い返した。一方で、上院は与党・共和党が多数派を維持。上下院で多数派が異なる「ねじれ議会」となる。
2020年の大統領選で再選を目指すトランプ氏は、これまで通り「米国第一」主義の政策を進めるとみられるが、下院と対立するのは必至だ。
(上)民主党優勢のニュースに喜ぶ民主党支持者=6日、米フロリダ州
(下)遊説するトランプ大統領=4日、米ジョージア州
どちらも(C)朝日新聞社
東京医科大の不正入試問題で、林由起子学長が記者会見し、2017年度と18年度の追加合格判定を実施したことを発表した。計101人(男子34人、女子67人)に入学の意向を確かめることを決めた。
一般入試とセンター試験利用入試については、加点などの個別調整を除いた新しい合格者選定名簿を作成。新名簿をもとに、実際に合格した在校生と合わせて、それぞれの募集定員になるまで、成績順に追加合格を認めていく。
同大は、受験生に個別に連絡したうえで、今月30日を期限に入学の意思を確認。追加合格となれば、19年4月の入学を認める。19年度の入試は、追加合格者を差し引いた人数を募集人員とする予定だ。
首都圏にある唯一の商業炉の日本原子力発電東海第二原子力発電所(茨城県東海村)について、原子力の安全な利用を考える原子力規制委員会は、20年間、運転を延長することを認めた。
2011年の東日本大震災後に、運転から40年を超えて延長が認められるのは4基目。再稼働に向けた技術的な審査はほぼ終えた。原電は防潮堤などの工事の完了を21年3月、費用は1740億円を見込む。再稼働には、茨城県と周辺6市村の同意が必要だが、地元からは早くも反対の声があがっている。
慶応大学の研究チームは、子宮が生まれつきない女性に別の人の子宮を移植する計画案を日本産科婦人科学会に提出した。日本初の試みとなる。
子宮移植は、子宮が生まれつきないロキタンスキー症候群や、がんで子宮を摘出した女性のために考えられた。欧米などで少なくとも54例行われ、13人の子どもが生まれている。
患者の命を救う心臓などの移植と異なり、子宮移植は子どもを産むことが目的だ。こうした点がふさわしいかどうか、倫理面の課題がある。
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。
記事の一部は朝日新聞社の提供です。