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2018年9月2日付
強い台風20号が徳島県南部に上陸した。24日未明にかけて近畿地方を通り抜けて日本海を北上し、記録的な大雨と暴風により各地に被害をもたらした。
兵庫県の淡路島北部にある北淡震災記念公園では、高さ59.5メートルの風力発電用の風車が根元から倒れた=写真。
一方、新潟県や北陸地方の日本海側では南風が入り込み、記録的な暑さとなった。新潟県内では観測史上初めて、最高気温が40度を超えた。一部では山を越えて暖かく乾いた風が吹く「フェーン現象」が起きたとみられる。
(C)朝日新聞社
米国のトランプ政権は、発明などの知的財産が侵害されたことを理由に、中国から輸入する電子部品など160億ドル(約1兆8千億円)分に、関税を25%上乗せした。7月6日に続く、第2弾の制裁措置。中国も同時に、米国からの輸入品160億ドル分に、同じく高い関税をかける報復措置をとった。
米中の貿易上の対立で、世界経済への悪影響が心配される。
総務省が携帯電話料金の引き下げに向けた議論を始めた。通信料が高止まりして家計を圧迫しているためだ。野田聖子総務相から意見を求められた情報通信審議会は、来年6月をめどに中間答申、12月をめどに最終答申をまとめる予定だ。
スマートフォンの普及や、動画視聴の増加などで利用者が使うデータ量が増えたこともあり、携帯料金への支出は増え続ける。2人以上の世帯の携帯の通信料は10年前の1.4倍に。支出全体に占める携帯の通信料の割合は2.4%から3.6%となった。
菅義偉官房長官も「4割程度下げる余地がある」と話す。だが、NTTドコモなど大手3社は大幅な値下げには慎重だ。
インドネシアのジャカルタで開かれている第18回アジア競技大会で、競泳女子の池江璃花子選手(18)が日本選手で過去最多となる6冠を達成した。競泳最終日の50メートル自由形を24秒53の大会新記録で制し=写真上=、1970年バンコク大会と74年のテヘラン大会で5冠だった西側よしみさんの記録を上回った。
22日は金メダルラッシュとなり、バドミントンの女子団体決勝では、日本が中国を破り、48年ぶりに頂点に立った。フェンシング男子エペ団体で、日本は初優勝。カヌー・スラロームの男子カナディアンシングルでは、羽根田卓也選手が2連覇した。
25日の男子マラソンでは、井上大仁選手が2時間18分22秒のタイムで優勝。この種目での日本勢の優勝は32年ぶり。
30日の陸上男子400メートルリレーでは、日本(山県亮太選手、多田修平選手、桐生祥秀選手、ケンブリッジ飛鳥選手)が38秒16で20年ぶりの金メダルを獲得した=写真下。
どちらも(C)朝日新聞社
防衛省と佐賀県は、陸上自衛隊の輸送機オスプレイを、県営の佐賀空港(佐賀市)に配備することで合意した。防衛省が2021年度までに米国から17機を買う。配備する時期は未定だが、着陸料として国は年5億円、20年間で計100億円を県に支払い、県は地元の漁業を振興する基金などにあてる考えだ。
防衛省は13年に陸上自衛隊への導入を決め、14年に佐賀空港への配備を県に要請していた。オスプレイには事故やトラブルが多く、地元漁業者らの反対が根強い中での合意だ。
オスプレイ
主に兵員や物資の輸送に使われる輸送機。国内では、沖縄県宜野湾市の普天間飛行場に米海兵隊の輸送用の24機を配備。今年10月1日には、米空軍横田基地(東京都福生市など)に特殊作戦を担うオスプレイ5機が配備される。
フランスで開かれたサッカーの20歳以下(U20)女子ワールドカップ(W杯)で、初めて決勝に進出した日本(ヤングなでしこ)がスペインを3―1で破り、初優勝した。日本は2011年のW杯、14年の17歳以下W杯に続き、世界の女子で初めて全3カテゴリーのW杯を制覇した。
決勝トーナメントではドイツ、イングランドと欧州の強豪を次々と破った。
(C)朝日新聞社
東京パラリンピックの開幕まであと2年となり、競技会場が多くある東京都江東区の臨海副都心エリアで、カウントダウンイベントが開かれた=写真。
24日にはチケットの価格帯が公表された。競技は900円から7千円。一般販売とは別に、学校単位などで観戦できる低価格帯の「企画チケット」も用意するという。2019年夏から公式販売サイトで販売開始予定。
(C)朝日新聞社
自民党総裁の安倍晋三首相(63)=写真=は、訪問先の鹿児島県垂水市で、9月7日告示、20日投開票の党総裁選挙に3選をめざして立候補する考えを正式に表明した。すでに立候補を表明している石破茂・元幹事長(61)との一騎打ちとなる公算が大きく、6年ぶりの選挙戦となる。
(C)朝日新聞社
米フロリダ州ジャクソンビルで開かれていたビデオゲーム大会の会場で、銃乱射事件があった。少なくとも11人が撃たれ、2人が死亡、9人がけがをした。容疑者は大会に参加していた24歳の男とみられ、現場で自殺した。
事件現場は、ショッピングセンターなどがある複合施設の中にあるゲームバー。アメリカンフットボールの人気ビデオゲームの大会が開かれていて、容疑者はゲームで負けたという。
Jリーグ1部、横浜F・マリノスのFW久保建英選手(17)=写真=が、ヴィッセル神戸戦でJ1リーグ戦での初ゴールを決めた。J1で17歳2カ月での得点は、元日本代表FW森本貴幸選手が記録した15歳11カ月に次ぐ若さ。
久保選手は10歳でスペインの強豪バルセロナ下部組織の入団テストに合格。昨年11月、16歳でFC東京とプロ契約し、今月、期限付きで移籍した。
(C)朝日新聞社
「ちびまる子ちゃん」で知られる漫画家のさくらももこさんが15日、乳がんで亡くなったと、所属するさくらプロダクションが発表した。53歳だった。
静岡県清水市(現静岡市)出身。1984年にデビューした。自身の子ども時代の思い出を反映させた、小学3年生のまる子の日常を描くエッセー風漫画「ちびまる子ちゃん」を、86年から雑誌「りぼん」(集英社)で連載。90年にはアニメ化されて社会現象になった。
エッセイストとしても活躍し、91年から刊行した『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』は3年連続で100万部を超えるヒットとなった。
神奈川県川崎市で昨年12月、スマートフォンを操作しながら電動自転車を運転し、歩行者にぶつかって死亡させたとして重過失致死罪で在宅起訴された元大学生の女性(20)に対し、横浜地方裁判所川崎支部は、禁錮2年執行猶予4年の判決を言い渡した。こうした「ながらスマホ」の自転車事故が増え、警察庁などが注意を呼びかけている。
判決によると、被告は事故直前、左耳につけたイヤホンで音楽を聴き、飲み物を持った右手で右ハンドルをにぎり、左手でスマホを操作しながら歩行者専用道路を走行していた。
(C)朝日新聞社
米国のトランプ大統領は、米国、カナダ、メキシコの3カ国間で結ぶ北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉をめぐり、メキシコと二国間で「予備的合意」したと発表した。
NAFTAでは、3カ国内の部品を一定の割合で使った製品を輸入するときに関税をかけない「原産地規則」を設けている。トランプ大統領は、自動車の生産で北米で製造した部品をより多く使うよう見直しを求めた。
日本製部品を多く使い、メキシコ工場から米国に輸出する日系自動車メーカーは、対応を迫られそうだ。
中央省庁で障がい者の雇用数が水増しされていた問題で、政府は国の33行政機関を対象とした昨年6月1日時点の再調査の結果を公表した。27機関で計3460人の障がい者数の不適切な算入があり、平均雇用率は、従来の2.49%から1.19%に半減した。27機関で当時の法定雇用率2.3%に届いていなかった(現在は2.5%)。障がい者雇用の旗振り役となる国の約8割の機関で水増しが広がっていた深刻な事態となった。政府は10月にも水増しの背景などをまとめる。
最も多かったのは国税庁で1022.5人(重度の障がい者は1人を2人と数え、重度ではない短時間勤務者は1人を0.5人に)。雇用率は2.47%から0.67%に下がった。国土交通省の603.5人、法務省の539.5人が続いた。
日本原子力研究開発機構は、廃炉が決まった高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の炉内外にある核燃料を取り出す作業を始めた。3750億円費やし、30年間作業をする。高速増殖炉の廃炉は国内では例がなく、海外の経験を参考にする。
もんじゅ
福井県敦賀市にある研究用の高速増殖原型炉。ウランとプルトニウムを燃料に、消費した以上のプルトニウムを生むと期待されたが、1995年のナトリウム漏れ事故以降ほぼ動いておらず、2016年に政府が廃炉を決めた。
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。
記事の一部は朝日新聞社の提供です。