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2018年8月12日付
東京医科大学が、医学部医学科の一般入試で、女子の得点を一定の割合で減らし、女子の合格者数を抑えていたことがわかった。募集要項にも書かれていなかった。今年の医学科の一般入試は計2614人(男子61%、女子39%)が受験。最終合格者171人の男女比は、女子が2割弱(30人)になっていたという。
同大の調査委員会は7日、調査報告書を公表した。遅くとも2006年の一般入試から、女子や浪人年数の長い男子が不利となる得点の操作をしていたと指摘。女子の合格者を抑えることなどが目的で、調査委は「女性差別。断じて許される行為ではない」と批判した。
大学関係者は「女性は結婚や出産で長時間勤務ができない」などと理由を説明したという。
(C)朝日新聞社
自民党の杉田水脈衆議院議員が月刊誌への寄稿で、同性カップルを「子供を作らない、つまり『生産性』がない」などと主張し、厳しい批判が上がっていることを受け、同党は、杉田氏を指導したとホームページ上で明らかにした。「LGBTに関するわが党の政策について」と題する文書を掲載。杉田氏の主張に「問題への理解不足と関係者への配慮を欠いた表現がある」との見解を示した。
これに対し、関係団体などは「不十分だ」と指摘した。大規模な抗議活動も各地であり、参加者らは「差別発言だ」として謝罪や杉田氏の議員辞職を求めた=写真は5日、東京都渋谷区。
(C)朝日新聞社
警察庁は、運転免許証にのっている年月日のうち、有効期限の表記を元号から西暦にすると発表した。免許を持つ外国人が増えていることなどから、わかりやすくすることが目的。来年5月に元号が変わることとは「直接関係はない」という。
来年3月ごろから西暦での表記が始まる。
(C)朝日新聞社
10月24日、東京・国技館で開幕する卓球の新リーグ「Tリーグ」の開幕カードなどが発表された=写真。リーグは男女4チームずつで、来年2月まで団体戦形式で21試合を実施する。3月に勝ち点上位の2チームがファイナルを戦う。
開幕戦で、男子は張本智和選手(15)らが所属する木下マイスター(東京都)と、今年の世界団体選手権で銅メダルを獲得した韓国の鄭栄植選手がいるT.T彩たま(埼玉県)が対戦する。
(C)朝日新聞社
2005年に栃木県今市市(今の日光市)の小学1年の女子が殺害された事件で、東京高等裁判所は、殺人罪などに問われた被告(36)に対する一審の無期懲役判決を破棄し、改めて無期懲役を言い渡した。一審について、取り調べで被告が罪を認めた場面を録音・録画した映像を頼りに有罪だと判断したことが、「法令違反にあたる」とした。そのうえで、複数の状況証拠などを総合的に評価し、有罪だと認定した。
無罪を主張する弁護側は、判決を不服として最高裁判所に上告した。
囲碁の七大タイトルを独占する井山裕太七冠(29)=写真右=は「第43期碁聖戦五番勝負」の第3局で挑戦者の許家元七段(20)=同左=に敗れ、初戦から3連敗でタイトルを失った。
井山さんは、2016年に史上初の七冠独占を達成。この年「名人」を失ったが、昨年取り戻し、2度目の七冠独占を果たした。今年2月に国民栄誉賞を受賞している。
囲碁の七冠
囲碁の大会で主要な七大タイトル戦(本因坊戦、棋聖戦、名人戦、王座戦、天元戦、碁聖戦、十段戦)で優勝すると手に入れられる七つのタイトル。これまで複数のタイトルを同時に保持した棋士はいたが、井山氏が六冠を手にする前は、張栩九段(38)の五冠達成が最多だった。
(C)朝日新聞社
南米ベネズエラの首都カラカスで、マドゥロ大統領の演説中に近づいてきた複数のドローンが爆発した。ベネズエラ政府は、ドローンを使って大統領を暗殺しようとした事件と発表。ドローンで国家元首を暗殺しようとした初の試みとみられる。政府は5日、暗殺を企てたとして容疑者6人を逮捕したと発表した。
ドローン
小型無人飛行機。人が立ち入れない場所の撮影や点検などビジネスへの応用が進む。飛ぶ音が似ていることから「ハチの羽音」を意味するドローンと名付けられたという説がある。日本では、官邸や国会議事堂などの上空での飛行は法律で禁止されている。
(C)朝日新聞社
バドミントンの世界選手権は、中国・南京で各種目の決勝があり、世界ランキング7位の桃田賢斗選手=写真=が同3位で中国の石宇奇選手を2―0で下し、日本男子では初の優勝を果たした。日本勢のシングルスでの優勝は、昨年優勝した女子の奥原希望選手以来2人目。
女子ダブルスは初出場の永原和可那、松本麻佑両選手が、日本の女子ダブルス史上41年ぶりの優勝を果たした。
(C)朝日新聞社
第100回全国高校野球選手権記念大会が、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。開会式には皇太子ご夫妻が出席し、第1試合の前には星稜(石川)OBで元大リーガーの松井秀喜さん(44)が始球式をした。
全国から史上最多の56代表校が集った。開会式には、第1回大会(1915年)から地方大会に続けて参加している15校の主将も参加した=写真。
大会は休養日を含めて17日間。順調なら21日に決勝がある。
(C)朝日新聞社
広島は、原爆投下から73年となる「原爆の日」を迎えた。広島市中区の広島平和記念公園では平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、85カ国の駐日大使ら約5万人(市発表)が参列した=写真。
市によると、原爆による死没者は5日現在で計31万4118人。松井一実市長は平和宣言を読み上げ「人類は歴史を忘れ、直視することをやめた時、再び重大な過ちを犯してしまう」と主張した。式典に参列した安倍晋三首相は「『核兵器のない世界』の実現に向けて、努力を重ねていくことは我が国の使命だ」と述べた。
(C)朝日新聞社
西日本豪雨で、大雨特別警報が最初に出されて1カ月を迎えた。各被災地では遺族や住民らが犠牲者を悼み、祈りを捧げた=写真は広島市。この時点で避難勧告と指示は計約6万人に出され、3600人以上が避難生活を続ける。高速道路や鉄道などの通行止めや運休も続いている。
死者は警察庁のまとめで225人(4日午後5時時点)。住宅の被害は、総務省消防庁のまとめで住宅の全壊・半壊・一部損壊は1万4050棟に上る。
(C)朝日新聞社
「文化部のインターハイ」と呼ばれる第42回全国高校総合文化祭が長野県で始まった=写真は松本市で開かれた総合開会式。11日までの5日間で、演劇や書道、美術・工芸、写真など28部門に全国の高校生約2万人が参加。
器楽・管弦楽などの会場となる長野市のホクト文化ホールの前に、巨大な「地上絵」(横22メートル、縦5メートル)が完成した。県内の農業高校5校の生徒30人余りが、赤、青、ピンクなど5色のペチュニアの鉢を並べ、穂高連峰を表現した。
(C)朝日新聞社
米国のトランプ政権は、イランが核開発を制限する代わりに、ほかの国が経済制裁をゆるめる「イラン核合意」から5月に抜けたことに伴い、イランに対する米国独自の経済制裁の一部を再び始めた。制裁は2段階に分けられ、まず自動車部品や航空機などの取引が制限される。
イランと取引を続けた別の国の企業も米国の制裁の対象になる。取引が減ることで、イラン経済に大きな影響が出そうだ。11月に始まる第2弾の制裁では、イランの国家予算の約3割を支える原油取引が対象になる。
沖縄県の翁長雄志知事=写真=が、膵がんのため同県浦添市の病院で亡くなった。67歳だった。宜野湾市にある米軍普天間飛行場を名護市辺野古に移設する計画に反対し続け、移設に反対する人たちの支持を得てきた。
翁長氏は沖縄県議会議員や那覇市長などを務めた後、2014年11月の県知事選挙で初当選。翁長氏が亡くなったことで、11月18日投開票の県知事選は9月になるとみられる。
(C)朝日新聞社
長崎は、73回目の原爆の日を迎え、長崎市の平和公園で平和祈念式典が開かれた。安倍晋三首相や国連のグテーレス事務総長=写真=のほか、71カ国の駐日大使ら約6千人(市発表)が参列。グテーレス氏はすべての国に核軍縮に全力で取り組むよう訴え、「長崎を核兵器で苦しんだ地球最後の場所にしよう」と呼びかけた。国連のトップが長崎の式典に参列するのは初めて。
田上富久市長は平和宣言で、国連で採択された核兵器禁止条約に賛同するよう日本政府に求めた。
今年の式典で奉安された原爆死没者名簿には、この1年間に死亡が確認された3511人の名前が加えられた。記された人は合わせて17万9226人になった。
(C)朝日新聞社
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。
記事の一部は朝日新聞社の提供です。