先生方へ 授業での活用方法

新聞を作ろう⑤

わかりやすく正確に書く

取材が終わったら、いよいよ記事を書きます。「読者に読んでもらう」ということを頭において、わかりやすい言葉で、正確に書くことが大切です。

いきなり新聞のレイアウト(割り付け)をする用紙に書くのではなく、まずは原稿用紙などに下書きをします。

①大切なことを最初に

新聞では、一番伝えたいこと、大切だと思うことを最初に書くのがふつうです。
取材する前に、相手に何を聞くか、質問を考えましたね。自分が考えた質問と取材の結果を読み返し、その中で読者に一番伝えたいことは何かを考えましょう。
節電の工夫を紹介することを目的に「緑のカーテン」の記事を書くとしたら、読者に伝えたいのは「緑のカーテンとはどのようなものか」「緑のカーテンが節電に役立つ理由」などが考えられます。

②5W1H

何があったかを伝える記事では、「いつ」「どこで」「だれが」「何を」「なぜ」「どのように」を書くことが大切です。英語の頭文字をとって「5W1H」と呼ばれることがあります。
「庭に緑のカーテンを作っている朝日町の町内会長、朝日一郎さんは7月7日に、この夏初めてゴーヤの実を収穫しました」というような書き出しにすると、どこで何があったかという基本的な情報が伝わります。

イラスト・ふじわらのりこ

イラスト・ふじわらのりこ

③具体的に書く

記事を読む人がイメージをつかめるように、ものや人の名前、大きさや人数といったデータを具体的に書くのがおすすめです。「ゴーヤの実はとても大きいです」と書くよりは、「ゴーヤの実は長さ約20センチメートル、大人の手より少し大きいくらいです」と書くほうが具体的です。

④「気持ち」を書く

人が何かをしている記事では、その人の気持ちが伝わる工夫をすると、読む人が共感したり考えさせられたりします。
緑のカーテンを作った人などに感想を聞き、「節電につながるし、実ったゴーヤは食べられるので、一石二鳥です」「カーテンを作っていなかった去年より、すずしく感じます」など、カギカッコに入れて書きます。

⑤正確にわかりやすく

固有名詞やデータは正確に書きます。あやふやな場合は確認します。
低学年も読む学校新聞なら、漢字にふりがなをつけると親切ですね。

次回はレイアウト(割り付け)の方法です。

2012年7月3日付
実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。


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