「天声こども語」書き写しと要約で国語力アップ!

朝小の1面に週5日(月~金)載っている「天声こども語」は、ニュースや季節の話題について、子ども向けにわかりやすく書いているコラムです。
筆者は朝日新聞のベテラン記者。お手本にできる文章なので、書き写したり音読したり、さまざまな活用ができます。

書き写し学習を体験する朝小読者の親子
書き写し学習を体験する朝小読者の親子=2018年3月、東京・築地の朝日新聞社



①書き写し学習

コラムをそのまま、ノートに書き写しましょう。書き写すだけで、字や言葉を覚え、文章の構造も身につきます。集中力がつき、書くスピードも速くなります。



書き写しノートの例

②わからない言葉の意味を調べる

新聞を読むときは、国語辞典をそばに置き、わからない言葉が出てきたら、すぐに調べるくせをつけましょう。



③タイトルをつける、要約をする

要約とは、文章の要点を短い文章にまとめることです。タイトルは、さらに短い言葉にすることです。タイトルづけや要約ができるということは、文章の内容をきちんと理解できているということ。続けていけば、長文読解も楽にできるようになるでしょう。朝日小学生新聞のメールマガジンでは、タイトル例を紹介しています。自分がつけたタイトルと比べることができます。

要約するときは、「5W1H」に注目して線を引きながら読むのがおすすめです。

①~③をすべて実践する必要はありません。まずは①から始め、高学年になったら②や③に進みましょう。毎日やろうとすると大変なので、最初は週1回、だけでもかまいません。

東京都内のある塾で4~6年生の生徒さん約40人に実践してもらったところ、書き写し学習を始めたころは平均32分かかっていたのが、約10か月の継続後、書くスピードが平均21分に短縮されました。また、8割以上の生徒さんは、書き写し学習によって「ニュースへの関心」「語彙力」「記述力」「集中力」の向上を実感したという結果が出ています。



天声こども語ノート

専用の書き写しノートも販売中(税込330円)。朝日新聞販売所(ASA)にお問い合わせください。