朝日小学生新聞 朝日中高生新聞 デジタル for School

活用事例

学校名 上尾市立鴨川小学校(埼玉県上尾市)
利用学年 小学6年生


 文部科学省の発表によると、2020年度中に公立小中学校へのデジタル端末の配備が99%の自治体で完了するとされている。GIGAスクール構想は、新たな教具として端末を活用し、学びの転換を図り、情報活用能力などを身につけることが目的だ。端末の配備後は、その活かし方が課題になってくるだろう。

 埼玉県の上尾市立鴨川小学校は、20年9月から「朝日小学生新聞 デジタル for School」を取り入れ実践に励んでいる。今回、6年生の児童24人、担任の小野浩一郎先生に活用の仕方を聞いた。なお、取材は「新聞社の質問に答える」という授業の一環として、Zoomを活用したオンライン形式で行われた。

1 今日のニュース!
 週2回程度、タブレットと大型モニターを無線でつなぎ、小野先生がおすすめの記事を紹介する。取材時は、社会科で歴史を学んでおり、埼玉県出身の偉人・渋沢栄一を紹介した朝小のトップ記事を紹介(21年1月25日付)。先生が伝えたいことも大切にしながら、子どもに身近で興味をもってもらいやすい記事を選ぶことを心がけている。

拡大・縮小ポイントに焦点を当てることもできる=鴨川小提供

拡大・縮小ポイントに焦点を当てることもできる=鴨川小提供

2 チャレンジ国語
 4人ずつの班で、前週の新聞から気になった記事を一つ選ぶ。週末、家で記事に対する感想や意見を考え、ワークシートに記入する。翌週の月曜日、朝会前の15分を活用し、各自が考えた内容を発表し、他のメンバーの意見を書き取る。班としての結論を話し合い、メンバーの意見もふまえたうえで、個人のふり返りをまとめる。

意見を交換することで、多様な見方ができるようになる=鴨川小提供

意見を交換することで、多様な見方ができるようになる=鴨川小提供

 取り組みの効果として、子どもたちは「記事の内容を短く話すので、要点を読み取れるようになった」「新聞から知識が得られ、デジタルの操作もできるようになった」「読書が苦手だったけれど、読む力がついたように感じる」「新聞で漢字を覚えられ、語彙が身についた」と話す。

 デジタルならではの利点も感じているようだ。「紙の新聞は大きくてスペースを取るけれど、デジタルだとコンパクトでいい」「操作性がよく、記事の拡大・縮小もすぐできる」「ワンクリックで簡単に次のページにとべる」「インクで汚れることもなく、人にやさしい」など。

 今後の展望として、小野先生は「国語の力が大事だと考えており、新聞は多様なジャンルや言葉に触れられるので効果的。タブレットが1人1台活用できる環境になれば、個々の画面を共有し、発表や議論がより活発にできる」と語った。(2021年2月)

【取材後記】
 取材では「ログインのパスワードをもう少し簡単に」など、子ども目線の意見を聞くこともできた。朝日学生新聞社は、利用者のユーザビリティを高めるため、今後も先生方や子どもたちとの対話を重ね、共創的なサービス向上に努めてまいります。

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