よりよい世界へ 力強く提言
第6回「こども新聞サミット」開催

2023.03.30

全国15の新聞社のこども記者が参加する「第6回こども新聞サミット」(主催・こども新聞サミット実行委員会、協賛・ロボット科学教育クレファス、浜学園、ビーサイズ)が2023年3月28日、東京・日本科学未来館で開かれました。4年ぶりに参加者全員が会場に集まって、「よりよい世界をつくるためには」をテーマに話し合い、最終提言が決まりました。


会場には、18人のこども記者が集まりました。A、B、Cの三つのチームに分かれ、事前にそれぞれのテーマに沿って取材を進めてきました。取材した内容や感想、意見をチームごとに発表しました。

朝日小学生新聞のこども記者弓立橙子さん(千葉県・5年)はチームCに参加。テーマは「理想の学校」です。弓立さんは安心して通学できる社会について考えました。人工知能(AI)を使った子どもの見守りサービスを展開する会社、ビーサイズを取材。安心で安全な通学は「感性をみがきながら、のびのびと学校生活を送ることにつながる」と発表しました。

チームAのテーマは「物価高の影響」です。学校給食について取材したこども記者は、むだな石油やガスを使わないためにできることとして「給食を残さず食べること」をあげました。チームBは「地域に生きる」をテーマに、各地の歴史や産業などを取材しました。

発表は、日本新聞協会の関口修司さん、日本持続発展教育推進フォーラムの手島利夫さん、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんの3人をゲストにむかえて進行しました。各チームの発表の後、ゲストからの助言を受けながら「よりよい世界をつくるため」の最終提言をまとめました。

話し合いの結果、「主役は子供! 知って助けて伝え合い 身近なピンチをチャンスに変えて つながる世界を広げよう!」に決まりました。

チームCの発表を聞いた安田菜津紀さんは、「学校の環境を考えることは一番身近で大切です。何が問題で、どうしたら納得できる答えが見いだせるのか提言できたのは、聞いている人にとっても学びが大きかったのではないでしょうか」と講評。

弓立さんは、自分の意見や感想をまとめるのが楽しかったといいます。メンバーとはすぐに打ち解け、本番の直前まで、スライドをめくるタイミングや、あいさつの仕方を練習しました。「最初緊張したけどメンバーとの話し合いが楽しかったです。最後の提言は、納得いくものができました」と話しました。(正木皓二郎)