イラスト:ヨシタケシンスケ
見えてる青空
見えてる子犬
見えてる友だち
見えてる自分
見えない昨日
見えない明日
コロナウイルス見えません
ブラックホールも見えません
見えてるものは安心で
見えないものはなんだか怖い でも
見えないものをよく見て学べば
見えてくるから怖くなくなる
見えているのにわからない
見えてないのにわかってしまう
見える見えないわかるわからん
ミックスジュースで丸呑みだあ!
詩人・谷川俊太郎さんと、絵本作家・ヨシタケシンスケさんから、コロナ禍でがんばる子どもたちにエールが届き、上毛新聞「週刊 風っ子」、下野新聞「週刊しもつけ 子どもタイムズ」、茨城新聞「週刊いばらきこども新聞」、「朝日小学生新聞」、中日新聞「中日こどもWEEKLY」、信濃毎日新聞「信毎こども新聞」、新潟日報「まいにちふむふむ」、山陽新聞「子どもしんぶん さん太タイムズ」、高知新聞「こども高知新聞 読もっか」、愛媛新聞「ジュニア愛媛新聞 スマイルピント」、西日本新聞「親子で読む こどもタイムズ」、南日本新聞「南日本こども新聞 オセモコ」、琉球新報「琉球新報小中学生新聞 りゅうPON」、沖縄タイムス「ワラビー」で紹介されました。
足を悪くしてから出歩かなくなり、ずっとステイホームのような状態で、新型コロナウイルスの感染が拡大してからも、生活は普段とあまり変わりませんでした。ただ、歴史的には、スペイン風邪などの大きな疫病があったかもしれませんが、私たちが経験したことのない世界的な疫病で、心と体にも大変に影響していると思います。
今回の詩は、「見えてる」「見えない」ことを書きましたが、年齢を重ねて見えるようになったことがたくさんあります。その一つは、若いころに読んだ本を読み返すと新たな発見がある、ということです。それに、感動の質がちがいます。若いころは頭で感動していたのですが、今は体ぐるみ・全身で感動しています。体はおとろえたけれど、頭はよくなって、考えもさえてきている感じ。年をとるのって、楽しいですよ。
座右の銘みたいなものはないのですが、好きな言葉は、「好き」。「好き」って肯定的で、必ず喜びにつながります。メッセージとかは苦手なんですけど、
なんでもいいから、好きなこと、好きな人をみつけてほしいな。「好き」を持っていると生きるエネルギーになり、未来につながっていきます。
(インタビュー 市川博正)