携帯を股に隠して操作―入試問題ネット投稿 4日
京都大学など4大学で入試問題を試験中にインターネットの掲示板に投稿し、京都府警に偽計業務妨害の疑いで男子予備校生(19)が逮捕された事件で、そのカンニングの手口が明らかになってきた。
捜査関係者らによると予備校生は、試験開始前に着信音が鳴らないマナーモードにして、ズボンのポケットに携帯電話をしのびこませていた、と説明。試験中は「左手で携帯を持ち、股の間に隠して問題を入力した」などと話しているという。掲示板上に書き込まれた解答を携帯の画面を確認しながら、右手で答案用紙に書き写していたようだ。
予備校生は調べに対し「合格したかった。反省しています」と話しているといい、予備校生の席は前から2列目の左端で、左側の通路がせまく、試験中に見回る監督が近づくことはなかったという。
この事件を受け、各大学では「試験前に電源を切らせ、のり付きの封筒に入れて封をさせた上でかばんにしまう」(新潟大)、「携帯電話を試験会場に持ち込めば不正行為と見なす」(島根大)などの対策も取られた。
一方、被害届を京都府警に出した京都大学には「大学側にも落ち度がある」「カンニングだけなら不合格にするだけでいい」などと、大学の対応を批判する電話も相次いでいる。
専業主婦の年金救済策を撤回―菅政権迷走 6日
菅政権は、会社員などの夫がいる専業主婦が夫の退職時に年金の変更を届けなかった場合の現行の救済策を撤回する方針を決めた。
現行の救済策は、変更を届けなかった後の期間について、直近2年分の保険料を納めれば、それ以前の分は払ったとみなされる内容で、野党などから「不公平」との批判が出ていた。
この救済策をめぐっては、細川律夫厚生労働相が4日の参院予算委員会で「当時(開始が通知された去年12月時点)、知らなかった」と発言。野党から同大臣の責任を問う声が強まっている。
「ゆすりの名人」発言の米高官更迭―沖縄県議会の抗議決議受け 10日
来日中のキャンベル米国務次官補は、外務省で松本剛明外相と会談し、米国務省のメア日本部長(前在沖縄米総領事)を更迭したことを伝えた。
同部長は去年12月、米国の大学生を対象にした会合で「沖縄の人びとは東京に対する、ごまかし、ゆすりの名人だ」「沖縄の人びとよりも他県の人のほうが、より多くゴーヤーを生産する。沖縄の人びとは怠惰でゴーヤーも育てられない」などと発言したとされる。
沖縄県議会は8日、「県民を愚弄し侮辱した発言で断じて許せない」として、発言の撤回と謝罪を求める決議を全会一致で可決していた。
3月4日〜10日のニュース |
04日△携帯電話を股に隠し操作―入試問題ネット投稿で逮捕の予備校生
05日△中国の全国人民代表大会が開幕―5カ年計画成長目標、7%に
△東北新幹線「はやぶさ」300`デビュー―東京−新青森3時間10分
△Jリーグ開幕、19年目のシーズン入り
06日△前原誠司外相、外国人献金で引責辞任―政治資金規正法に抵触=6面に関連記事
△専業主婦の年金救済策を撤回―菅政権、細川厚労相発言で迷走
08日△沖縄県議会、米国務省高官発言に抗議決議―「県民を愚弄し侮辱」
09日△新外相に松本剛明外務副大臣が昇格
△東京・上野動物園のパンダ、公募の日本名はリーリー(雄)とシンシン(雌)―22日から一般公開
10日△海賊4人に逮捕状―アフリカでのタンカー乗っ取りで海上保安庁
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