朝日小学生新聞は創刊50年となった2017年、未来に関するさまざまなテーマで子どもたちが意見を交わす「こども会議」を開きます。第1回は東日本大震災で被害を受けた宮城県仙台市で開催しました。東北大学災害科学国際研究所(仙台市青葉区)の研究者と仙台市沿岸部の旧荒浜小学校校舎や津波避難ビルなどを訪れ、午後には同研究所で研究室を取材し、最後に「津波で亡くなる人を0(ゼロ)にするには」をテーマに話し合いました。
記事は朝日小学生新聞4月18日付で掲載しました。記事はこちら。
今回の見学・取材は東北大学災害科学国際研究所との共同開催です。
たくさんアイデアをいただきました。救援マップ、多重防御、避難ビル。これらは大人たちも考えています。
みなさんの話し合いの中で「お年寄りなどにもっと呼びかけをした方がいい」という意見に対し、「いや、呼びかけをしていたら間に合わないから防災無線などを使った方がいい」という意見が出ていました。ほかにも「避難所を一か所にした方がいい」「たくさん作った方がいい」という意見もありました。
防災は、これが正しいという一つの意見に決めてしまうことはできません。災害の種類や、地域の様子によっても答えは違うからです。たくさんの意見を出し、良いところを集めることが大切です。
荒浜の慰霊碑
バスの車窓から見た仙台市沿岸部の被災地
被災した旧荒浜小学校の建物を見学
津波避難ビルで仮設トイレの説明を受ける
東北大学災害科学国際研究所で歴史史料の修復を体験
発表の様子
3Dめがねで災害シミュレーションを見る