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2009年2月
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花粉症
手ごわい花粉 マスクやメガネで早めにブロック

 花粉症の人にはうっとうしいシーズンになりましたね。環境省が1月下旬に発表した「2009年春の花粉総飛散量などの予測」によると、スギ・ヒノキ科の花粉総飛散量は昨シーズンと比較して、東海・北陸から九州にかけて多くなるそうです。スギ花粉の飛散開始日も、2月上旬から中旬の気温が全国的に高いことから、昨年春と比べると1週間ほど早くなると予測されています。
 地域別の総飛散量をみると、関東や東海などは例年(過去10年間の平均)並みですが、四国と九州の一部は例年の1.5倍程度になると見込まれています。飛散量が少なかった昨シーズンと比べると、甲信・北陸・東海の一部で2倍程度、近畿・中国・四国は2〜3倍、九州の一部では3倍を超える見込みです。
 同省では「花粉症環境保健マニュアル2009」をまとめ、早めの予防を呼びかけています。同マニュアルによると、花粉症の予防法には、まず花粉をなるべく体内に入れないこと。日本医科大学の調査で、マスクを着けると吸い込む花粉を3分の1から6分の1に減らせることが分かっています。発症時期を遅らせるだけでなく、花粉症でない人は発症そのものを抑える可能性も高いそうです。花粉の侵入を抑えるのにメガネも有効です。花粉症用ではなく普通のメガネでも、メガネを着けない場合の約3分の1に侵入を抑えるとの報告があります。また、鼻や目などに花粉症の症状が出た場合、耳鼻咽喉科や眼科の医師に診てもらうことを勧めています。薬による治療などで、重症化を防ぐことができるといいます。

(2009年2月22日)

生物学五輪、日本で7月開催
各地で楽しいイベントも 初の金メダルへ大きな期待

 進化論を唱えたダーウィンの生誕200年にあたる今年、日本で初めて「国際生物学オリンピック」が開催されます(国際生物学オリンピック2009組織委員会などが主催。7月12〜19日、茨城県つくば市)。この大会をアピールするイベント「未来のダーウィンをめざせ!」が各地で計画されていて、3月20〜29日には東京・国立科学博物館でクイズラリー、上野動物園でスタンプラリー(23日は休園)が行われます。2月9日のイベント説明会では、タレントの忽那汐里さん(16)が「生物大使」に任命され、「生物の楽しさや面白さを伝えていきたい」と意気込みを語りました。
 国際生物学五輪は、高校生以下を対象にした国際科学五輪の一つ。1990年に旧チェコスロバキアで第1回大会が開かれてから毎年、開催地をかえて開かれています。代表選手は1か国4人まで。実験試験と理論(筆記)試験の結果から、上位10%の選手に金メダル、10〜30%に銀メダル、30〜60%の選手に銅メダルが贈られます。
 日本は2005年中国大会から参加。順調に成績を上げ、08年インド大会で銀3つ、銅1つをとりましたが、金メダルはまだ。09年日本大会では初の金メダルが期待されています。
 代表選手4人は決定ずみ。2482人の応募者の中から、3回の試験をへて千葉県立船橋高2年・大月亮太さん、兵庫・灘高1年・中山敦仁さん、東京・桜蔭高1年・谷中綾子さん、同2年・山川眞以さんが選ばれています。
 10年韓国大会の出場選手の選考をかねた試験「生物チャレンジ」の参加申し込みは4月から。中学生も参加OKです。国際科学五輪の広報を担当する、科学技術振興機構のラオちぐささんは、「生物学オリンピックの試験内容は高校や大学レベルですが、生物に興味のある中学生はぜひ参加してほしい」と話しています。

(2009年2月15日)

宇宙飛行士・山崎直子さんにインタビュー
1年後の出発に向け着々と準備進行中
宇宙であこがれの先生になりたい
 若田さんのように国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在できたら、宇宙授業をしてみたい――。2010年2月以降にスペースシャトル搭乗が決まっている宇宙飛行士・山崎直子さん(38)がこのほど、米テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターと茨城県つくば市の筑波宇宙センターを結んだテレビ会議システムを使って、朝日中学生ウイークリーの取材に答えました。
 1年後の打ち上げに向け、ジョンソン宇宙センターで訓練中の山崎さん。「今はロボットアームの操作などミッションの準備の訓練と、書類仕事を含めて他の仕事が半々の割合です。地球の上を24時間回っているISSのサポートで夜勤もありますし、休日出勤もしていますよ。打ち上げが近づくと訓練の割合が多くなっていきますから、これから一緒に飛ぶクルーたちと頑張っていくんだなとワクワクしています」
 山崎さんが宇宙飛行士を意識したのは、中3の時にテレビで見たスペースシャトル・チャレンジャー号の事故だったそうです。「高校入試を控えた1月で、ちょうど受験勉強をしている時でした。初めてシャトルを見て、本当に宇宙に行く人たちがいるんだと驚きました。そして、事故で亡くなったクルーの中に学校の先生がいたことを知り、当時あこがれを持っていた先生という職業と大好きな宇宙が結びつくことがとても胸に残りました」。それ以来、進路を考える時には事故を思い出し、他の分野にも興味がありましたが、そのつど宇宙への道を選んできたといいます。
 日本人として初めて宇宙に長期滞在する若田さんには「ぜひ楽しんで、いつもの満面の笑みでその喜びを私たちに伝えてほしい」と声援を送ります。来年の山崎さんの飛行は2週間ほど。「2度目は長期滞在したいですね。できれば、先生にあこがれていましたので宇宙から宇宙授業をしてみたいなと思っています」と笑顔で話しました。

(2009年2月8日)

立春と節分
春の始まり 豆をまいて悪いものは追い払おう
 立春は暦の上で「春の始め」とされていて、2月4日頃を指します。今年の立春は4日です。1年で昼の長さが最も短い冬至(2008年は12月21日)と、昼と夜が同じ長さの春分(09年は3月20日)の中間に当たります。暦を決めている国立天文台の計算によると、立春は、20年まで2月4日の年が続きますが、21年に3日になるそうです。20世紀後半には、5日の年もありました。
 立春の頃は、季節が大きく変わる時期。太陽の高度が上がりつつあるため、気温が少しずつ高くなっていきます。しかし、時々寒波がやってくるため、冬の天気が戻る日もあります。
 立春の前日は、季節の分かれ目の意味で「節分」と呼ばれます。節分には、春を迎える厄払いの行事として、鬼を追い払う豆まきなどが行われます。
 豆まきの由来について、『子ども歳時記12か月』(講談社)を監修した橋本裕之さん(盛岡大学文学部教授)に聞きました。
 「豆まきは昔の中国の『追儺』という行事と結びついています。『儺』は疫病神を追い払うという意味で、邪気を払うため、季節ごとなどに行う習慣がありました。日本でも、平安時代の宮中で行われていたようです。追儺では、四つ目の『方相氏』という役が邪気を追い払ってくれましたが、日本に伝わってしばらくして、方相氏の顔が怖かったために鬼と誤解され、追い払われる役になってしまったそうです。また、豆には魔よけの力があるといわれていました」

(2009年2月1日)

強力連載隊
英検3級合格への道
漢検卒業までに3級を 数検3級合格の定理

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