図書室にあるのを読んでいた
久保田 直子さん アナウンサー
テレビ朝日のアナウンサーの久保田直子さんは、小学校の図書室に置かれていた朝小を楽しみに読んでいたそうです。「新聞って楽しいものと教えてくれたのは朝小でした。実はいまも読ませていただいています」といいます。
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「小学生のとき朝小と出あえたことは、わたしにとってラッキーでした」と話す久保田さん=東京都港区で(撮影・渡辺英明) |
今も読んでノートに切り抜き貼る
――朝小との出あいを教えてください。
家でとっていたわけでなく申しわけないのですが、小学校の図書室に置いてありまして。五年生ぐらいから、だれかに読みなさいとか言われたわけではなく、自分から読んでいました。
――印象に残っている紙面はありますか。
記事ではなくて、すみません! 四コマまんがとか、まんがが印象深いですね。でも、わたしは中学受験をしていて、塾で教わる以外のことも学ばなきゃと思っていました。当時は意識していませんでしたが、朝小の紙面から世の中のことを学んでいたのだと思います。大人の新聞って、いま読んでも難しいなと感じるときがあるのですが、わたしの根底にある新聞のイメージって、楽しいとか、おもしろいというものなんです。それは朝小によって作られたと思います。
――いまの紙面の印象は?
実はわたし、いまも朝小を読んでいるんです。報道のスタッフルームには大人の新聞といっしょに朝小も置いてあるんですよ。問題になっているニュースが載っていて、読んでみて「こういうことだったのか」と大人の新聞で読んだり、テレビで見たりしてわからなかったことがよくわかりました。ときどき切り抜いてノートに貼っています。わたしにとって朝小は、新聞やテレビの難しいニュースを解説してくれる新聞です。
それに載っている子どもたちの感想や文章がいいですよね。いまは小学生くらいの子どもたちと接する機会がほとんどないのですが、読むと本当に心が洗われます。子どものころの純粋な感覚を思い出します。
――朝小を読んで役立ったことは?
考えることが苦じゃなくなったことだと思います。朝小を読んだ後に、それはこういうことかな、こうなればもっとよくなるかもなどと考えました。朝小で読んだことを話題に母ともよく話していましたね。
番組に役立つ わかりやすさ
いまは朝小を読んで脳が活発化してます(笑い)。大人になって興味や関心が広がったせいか、どの記事にも目がひかれ、すべて飛ばさずに読んでいますね。わたしは、お年寄りが見てもわかりやすい、子どももテンポについていけるようなテレビ番組を目指しています。わかりやすく伝えることに関して、朝小から学ばせていただいています。
――朝小の読者にメッセージをお願いします。
経験することすべてがむだになりません。いろいろなことに興味を持って、たくさんのことを吸収してほしい。でも、いろんなことに興味を持つって、実は簡単なことではないんですよね。わたしのように朝小を読めば、いろいろなことに興味や関心が持てるようになると思いますよ。
久保田直子さんは「新聞って、知らないことがたくさん書いてある『未知の世界』。朝小は一気に読むともったいないので、少しずつ読んでいます」といいます。東京都出身。立教大学社会学部卒業。2005年、テレビ朝日入社。07〜10年、「題名のない音楽会」のアシスタントをつとめる。4日スタートの新番組「情報満載ライブショー モーニングバード!」(毎週月〜金曜午前8時〜9時55分)で情報コーナーなどを担当。 |
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