楽しく学ぼう新聞教室

朝日中学生ウイークリー

 

多いページ数、構成を覚えよう

 

大人の新聞を読むA

 

 

 大人向けの新聞はページ数が多いのも特徴の一つ。朝日新聞など「一般紙」と呼ばれる新聞は、どのページにどの分野のニュースがのっているか、ある程度、共通しています。慣れれば、知りたいニュースがいち早く探し出せるようになりますよ。

 

 

 

どのページに何が載ってる?

 


 朝小はたいてい八ページですが、朝日新聞は多い日で四十ページほど。それぞれのページは面と呼ばれます。古い字体で「朝日新聞」という題字があるのが1面で、ページをめくるごとに2面、3面と続きます。
 社会を広く取り上げる新聞は、分野ごとにページがわけられています。欄外の面数が書かれた数字の横に、白抜き文字で 経済 スポーツ 社会 などとあるのが目印。どの曜日でも、大体は同じ並びです。
 朝日新聞を例に、どんな分野のニュースがあるか見ていきましょう。
 一番目につく1面には、その日、最も大事だと判断されたトップ記事が掲載されます。新聞社によってニュースの価値判断はちがうので、まったく別の話題が取り上げられることもあります。右下の「大型インデックス」では、重要ニュースがどの面にのっているかがひと目でわかります。
 2・3面にのるのは、ニュースの背景や展望を掘り下げた解説記事。子どもにも読みやすいQ&A形式の「ニュースがわからん!」や、話題の人物を取り上げた「ひと」欄もあります。
 政治・政策面、海外ニュースの国際面、経済面などが続きます。
 小学生をふくめた読者からの投稿を紹介する「声」欄もあります。新聞社の考えを示すのが「社説」の欄。声と社説はオピニオン(意見の意味)の面にあります。社説は、それぞれの新聞社による考え・立場のちがいが鮮明に出ます。
 そのあとは株価の金融情報やサッカーなどのスポーツ面。毎日のくらしに役立つ情報をのせた生活面、芸術などの文化面、宇宙探査や環境問題などの科学面もあります。見開き2ページで住んでいる都道府県の地元の話題を紹介する地域面が続きます。
 最後のページにはテレビ番組の一覧がのっています。その前の3〜4ページが社会面。事件や事故、裁判などのニュースや「ちょっといい話」などもりだくさんです。4コマまんがの連載もあります。



 大きなニュースは、同じ日の紙面で何ページにもわたって紹介しますが、取り上げ方は面によって異なります。たとえば「新首相誕生」という話題は、1面であらましを伝え、2面でその背景や今後のゆくえを解説し、社会面で、街の人の反応などを紹介します。
 高校野球はスポーツ面では各試合の結果がのり、地域面では地元代表校に焦点を当てます。

 

 

2011年8月17日付

実際の紙面ではすべての漢字に読みがながついています。
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