夏休み特集号2019
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010万50万80万(回)雷の2014~18年の月別平均回数1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""まえし前ぶれを知ろうくるまいじう車を100メトル以上とちからも飛ばす力を持つこともあちきうじうもとはげきる地球上で最も激しい気しうげんしういちどきおも象現象一度消えたと思くもべつたら雲からまた別のうずあらわばものが現れるまるで化け物のこばやしかんがよう小林さんが考えたつまきとくちうる竜巻の特徴ですまいとしひがいで毎年のように被害が出るべいこくはアメリカ︵米国︶では発せいじきば生する時期︵46月︶と場しちうせいぶなんぶてい所︵中西部や南部︶がある程どかぎいぽう度限られますその一方おおじき日本では多い時期はあるもきせつとぜんこくかくのの季節を問わず全国各ちかくにん地で確認されます201いばらきけんし2年5月に茨城県つくば市こくないさいだいきうなどをおそた国内最大級たつまきながの竜巻では長さ17キロにじうたくこわわたて住宅などが壊さししでれ死者も出ましたちけいすうひくた直径数百メトルにも達ひとめみするうずは人の目から見るきだいたいふうと巨大しかし台風などとくらちいきしう比べて小さく気象レダではとらえきれませんけいたいでんわひろカメラつき携帯電話の広たつまきししんえいぞうがりで竜巻の写真や映像のこは残りやすくなたものやかんかいじうはせいの夜間や海上で発生すれひとめばなかなか人目につきまたいふうせんそのため台風のよはせいじんばんごううに発生した順に番号をつけることもできませんべいこくけんきうさつえい米国には研究や撮影なもくてきたつまきおどの目的で竜巻を追いかける﹁トルネド・チイサひとびと﹂という人々がいますおおたつまきなぞの多い竜巻のメカニズかんそくあきムを観測から明らかにするこうけんなど貢献していますときたてものおおひがいだたつまき時に建物をなぎたおすなど大きな被害を出す竜巻たいふうおおじきとはせい日本では台風シズンに多いものの時期を問わず発生ばあいはせいまんいちばあいしますどんな場合に発生しやすく万が一の場合にどみまもたつまきねんいじうけんきうぼうえいう身を守ればよいか竜巻を30年以上研究している防衛だいがこうかながわけんきうじこばやしふみあきき大学校︵神奈川県︶教授の小林文明さんに聞きましたまつむらともゆき︵松村大行︶たつまきう竜巻を生むのは﹁スパよかいてんセル﹂と呼ばれる回転すきだいせきらんうんじうくうむる巨大な積乱雲︵上空に向つかさはかて積み重なるように発たつくもじうくうおや達した雲︶です上空の親うず︵メソサイクロン︶とちじうかぜ地上でできた風のうず︵ガストネド︶がつながるとはせいかんがきなどに発生すると考えらたいふうれます台風にともなてう生まれることもありますはたつきけんレダの発達で危険せきらんうんな積乱雲はつかめるようにじうほうなりましたそうした情報もとたつまきちうに基づき08年から竜巻注いじうほうだ意情報が出されていますちういじうほうでかならたつ﹁注意情報が出ても必ず竜まきお巻が起きるわけではありませんただしスパセごううらくらいルは豪雨や落雷などのもとじうようでもあるので重要です﹂ひとかんかくたよ人の感覚も頼りになりまたつまきおまえそらす竜巻が起こる前には空きうくらつめかぜが急に暗くなり冷たい風ちじうがふいたりします地上のくうきそらあつち空気が空に上がるため土のにおいがすることもありますそらひろくも空に広がる雲のかたちにちうもくじうも注目アチ状の﹁アそらえんけいククラウド﹂や空で円形にひろぐも広がる﹁かなとこ雲﹂はきけんせきらんうんまえ危険な積乱雲の前ぶれとされますたつまきみがんじうたて竜巻を見たら頑丈な建ものにだいいち物に逃げこむのが第一しぜたいあんぜんかしそれで絶対に安全といとは言えません飛ばされたつぎつぎたてものものが次々と建物にぶつかたつまきとくちうるのが竜巻の特徴ですそよのさまは﹁ミサイル﹂と呼かんたんわばれガラスも簡単に割りおおまどめんへます大きな窓に面した部やきけん屋にいるのは危険ですこばやしいえなか小林さんは﹁家の中でかぜとおわるばしさが風通しが悪い場所を探しておく﹂ことをすすめますたとふろべい例えば風呂のバスタブ米こくあたま国ではバスタブに頭をかはいたてものくして入たことで建物といのこが飛ばされても生き残れたじれいほうこくという事例が報告されています︵5月26日付の紙面から︶なつはっせいかみなりかみなりしょうたいでんきそらおじこ夏によく発生する雷。雷の正体は電気なので、空から落ちてくると事故がおきけんかみなりなおときかみなりひかりみ起きることもあり、危険です。雷が鳴る音が聞こえたり、雷の光が見えたりたてものくるまなかはいたいせつえきのあさかしたら、建物や車の中に入ることが大切です。(浴野朝香)かみなりかんじうほうはしん雷に関する情報を発信しかいしている会社﹁フランクリかながわけんン・ジパン﹂︵神奈川県さがみはらし相模原市︶によると日本しうへんひとめ周辺では人の目にはとらかみなりあえられない雷も合わせるねんかんと1年間におよそ300まんかいはせい万回発生していますそのはんぶんいじうなつしうちううち半分以上が夏に集中しきんねんとくています近年は特に8月おおが多くなているそうですみ!グラフを見てねなつおお夏に多いのはなぜでしかみなりなつうか雷は夏によくできるせきらんうんなかう﹁積乱雲﹂の中で生まれまにうどうぐもす入道雲のようなもくもくもしめくうくとした雲です湿た空きあつじめんうえあたた気が熱い地面の上で暖めらのぼじうくうひれて上ていき上空で冷せきらんうんやされることで積乱雲ができますせきらんうんなかうえむ積乱雲の中は上に向かくうきひおうとする空気と冷やさこおりおもれてできた氷のつぶで重くしたむくうなり下に向かおうとする空きまあはげ気が混じり合て激しくうごこおり動いていますそのため氷どうしあのつぶ同士がぶつかり合せいでんきうい静電気が生まれますせいでんきくもなかこの静電気が雲の中にたまじりためきれなくなると地めんむでんき面に向かて電気をにがそときはせいうとしますこの時に発生かみなりするのが雷ですくうきもともとでんきとお空気は元々電気を通しかみなりでんませんそれなのに雷の電きくうきなかむりとお気は空気の中を無理やり通おて落ちてくるためこすあおおねつうれ合て大きな熱が生まくうきおおれます空気も大きくふるおおおとなわせるので大きな音が鳴りますゴロゴロドカおときンといた音を聞いたことがあるでしうこかみなりお子どもでも雷が落ちそうよそくだと予測することはできるきしうよほうしのでしうか気象予報士くりやまよういちの栗山陽一さんによるとせきらんうんおお①積乱雲が大きくなてくせきらんうんちかる②積乱雲が近づきまわきうくらりが急に暗くなる③ひやりつめかぜとした冷たい風がふく④かみなりひかりとおみ雷の光が遠くで見えたりおとき音が聞こえたりするとでいたようすに出くわしたかみなりおまえら雷が落ちる前ぶれですかみなりでんきちからつよ雷の電気の力はとても強たかくまわりより高いものほおとくちうど落ちやすいという特徴がおかみなりあるため落ちてきた雷があなひと当たて亡くなた人もいますかみなりなたてものくるま雷が鳴たら建物か車なかにもとあんの中に逃げこむのが最も安ぜんみぎみ全です!右のイラストを見みちあるちかてね道を歩いていて近くたてものときでんせんに建物がない時は電線やそうでんせんしたあるよ送電線の下を歩くと良いそでんせんそうでんせんかみなりうです電線や送電線は雷うとあんぜんじめんを受け止めて安全に地面にながしたあんしん流すため下にいれば安心ですぜたいば絶対にいてはいけない場しきもくぞう所は①木のそば②木造のたてもののきしたこうえん建物の軒下③公園などにあやねかべかんぜんる屋根や壁で完全におおわたてものれていない建物④グラウンしういじぶんたかドなど周囲に自分より高いへいちものがない平地ですフランクリン・ジパンやまざきえりこかみなりの山崎恵里子さんは﹁雷がなあめふ鳴ていて雨が降ているときあまやどき時は雨宿りのために木のしたいかんが下に行こうと考えるかもしきにんげんれませんが木よりも人間ほうでんきながの方が電気を流しやすいたきちかひじうきけんめ木の近くは非常に危険はなです﹂と話しています︵6月21日付の紙面から︶竜巻たつまき竜巻あな当たて亡くなることもしそな知て備えよう特6たてものしゃないはい建物や車内に入ろう2019年(令和元年)7月5日金曜日ねんじうぜんこくはせい日本は年中全国で発生雷かみなり雷てんききゅうへんくもかたちまえ天気の急変、雲の形などに前ぶれせきらんうんちういもくもく﹁積乱雲﹂に注意!朝日新聞社夏の天候、要注意なつてんこう夏の天候、ようちゅうい要注意朝日小学生新聞かなとこ雲アーククラウド2013年9月に埼玉県越谷市で起きた竜巻被害のようす雲のようすをとらえるレダと小林文明さんスーパーセルから発生した竜巻=雲と竜巻の写真は小林文明さん著『竜巻―メカニズム・被害・身の守り方―』からいえかぜとおわるばし家では風通しの悪い場所に(第三種郵便物認可)きへいちぜたい木のそば平地絶対ダメイラスト・すぎうらあきらメソサイクロンメソサイクロンたつまきうん竜巻のろうと雲たつまきうん竜巻のろうと雲夏休み特集しゅうとくなつやす

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