朝日小学生新聞
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■安浪京子先生が、中学受験への親の関わり方をQ&A形式で答える連載です■

Q.夏休みに頑張ったにも関わらず、夏休み明けの模試が散々な結果でした。本人も親も意気消沈しています。

A.夏休みの頑張りは、それほどすぐには点数に反映されません。学習内容が子どもの中で熟成され、強固に定着して点数としてアウトプットされるのには2~3か月はかかります。

また、実際には力がついていても、夏休み明けの模試自体の難度は上がりますし、周囲も頑張っているので全体が底上げされているという事情もあります。

大切なのは、夏休みの頑張りを目先の模試で評価するのではなく、入試本番につなげることです。夏休みに頑張ったのならば、確実に力はついています。まずは、点数や偏差値を見て落ち込むのをやめましょう。

夏休み明けの模試が返ってきてすべきことは、具体的な進歩を見つけることです。夏前には解けなかったけれど、今回は正解できた問題はありませんか。正解できていなくても、以前は手をつけなかった苦手単元に果敢に取り組んでいるかもしれません。いつも最後まで行きつかなかった科目が、今回は全ての問題に目を通せているかもしれません。

塾の先生は、点数や偏差値しか見ません。しかし、数値以外の部分を細かく見られるのは、親しかいません。一つでも多くそういった部分を見つけ、「夏休みに頑張った成果があったね!志望校に近づいたね!」と全力で1か月半を肯定し、もっと先にある本番を見据えて前を向きましょう。


【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。中学受験に関する講演やセミナーを多数開催。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』シリーズ、このメルマガ連載をまとめた書籍『中学受験 6年生の親がすべきこと』(いずれも朝日学生新聞社)など。

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朝日小学生新聞の1面に週2回(水曜日、日曜日)、掲載されている374字のコラムです。文章を読んでタイトルを考えることで、要約する力がきたえられます。新聞にはタイトルが掲載されていませんが、このメールマガジンでは、天声こども語の筆者が考えたタイトル例を掲載します。自分で考えたタイトルと比較してみてください。

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