朝日小学生新聞
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■安浪京子先生が、中学受験への親の関わり方をQ&A形式で答える連載です■

Q.我が子が中学受験に向いていない気がしてなりません。

A.塾での新年度が始まり、弊社にも中学受験カウンセリングのお問合せが殺到しています。
メールでお子様の状況を大雑把に把握する(塾のクラスや直近の偏差値など)のですが、実際にカウンセリングに伺うと、我々が客観的に把握したお子様像と、親御様の把握しているお子様像の乖離が大きいケースが殆どです。

新6年生が、実力を大幅に上回った志望校に向けて頑張っているが塾の授業についていけない…というような悩みは昔からありますが、最近増えてきているのが、我々プロからみて「かなり高い能力を持っているな」と判断しても「この子、全然ダメなんです」と、お子様の能力をかなり下回って評価されるケースです。
具体的には、塾の先生や、たまたま頼んだ顔見知りの家庭教師の先生に「この子は中学受験に向いていない。頑張っても○○中学しか受からない」と言われて親も本人も「勉強が苦手なんだ」と思い込んでいたり、若干10歳の子に対して「机に向かっても集中力が1時間しか持たないんです」と愚痴ったり…。

親というのは、誰よりも我が子を見ていると同時に、小学生、あるいは中学受験生に対するサンプル数は我が子しかありません。
そのため、主観的に我が子を判断しがちですが、誤ったマイナスの評価は誰も幸せにはしません。
もちろん、過剰評価も害になる事が多々ありますが、是非色々な評価軸から、お子様の能力を判断して頂きたいと思います。
具体的な判断方法については、次回、次々回で詳しく述べていきます。

【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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