朝日小学生新聞
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■「幸せな学力」って?■

勉強って何のためにするの? どうして学校に行くの? 学力が高いとどんないいことがあるの? 難しい大学に行くと幸せになれるの? 
このような質問に親はどのように答えたらいいのでしょうか。親の方も「学力」に関した理論武装をする時代に入りつつあるようです。

学校で学び始めて友達の輪が広まるこの頃から、世の中のしくみにも関心を持ち始める子どもが出てきます。
「何のために学校で勉強するんだろう?」という疑問を持つ子どもも出てきます。そして社会の出来事を少し知るようになると、学ぶことの楽しさや面白さがわかってきます。「学力」と言われている力を身につけておくと、なぜ社会に出てから役立つのか、そのことを子どもに伝えることができれば、学びのモチベーションは確実に向上します。ほとんど効果のないことがわかっている「勉強しなさい!」という言葉を何回も言わなくても机に向かうようになります。
このコラムでは混迷した社会を乗り越える学力とは何かを、最新の情報を活用して提示していこうと思っています。

2020年度から始まる学校での学びの内容をお伝えしながら、「幸せになる学力」とはどういう能力で、どのように身につけていけばいいのかを、提案していきます。
時々新聞や雑誌やテレビなどで目にする、教育界でよく使われている5つの言葉(注)を使い、具体的な例を示しながらお伝えしていく予定です。
(注)5つの言葉(キーワード)を次に示しておきます。
①アクティブラーニング、②OECDのPISA、③全国学力調査B問題、④教科横断型学力、⑤活用型学力

【プロフィール】
安浪京子先生
小宮山博仁(こみやま ひろひと)
教育評論家。学習研究社顧問、学研メソッド取締役、学研エデュケーショナル顧問を歴任。学ぶことが面白くなる主体的な学びが生涯学習に結びつくことを提唱する。
『はじめてのアクティブ・ラーニング社会の?を探検』(童心社)『塾』(岩波書店)『大人に役立つ算数』(文春新書)『新聞コラム活用術』(ぎょうせい)など著書多数。

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