朝日小学生新聞
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■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.直前期に入り、子どもが失速気味です。大丈夫でしょうか?

A. 大手塾の6年生の模試もほぼ終わりました。なかには、最後の模試にもかかわらず、愕然とするような偏差値をとってきて、不安と焦りが倍増……!というご家庭もあるかと思います。

しかし、この現象はそれほど珍しいことではありません。学校行事などで多忙な秋、失速する子どもたちが多いなか、その時期に踏ん張って頑張り続けてきた子に疲れが出てきたのです。
子どもの頑張りは、最大で3か月程度までしか続きません。今、ちょうどその頑張りの切れ目を迎えていると考えられます。

大切なのは、最高の状態で本番に臨むこと。入試本番までまだ3週間以上あるので、十分にペースを取り戻す事ができます。
ただし、失速している子どもをあおっても、気力を充電し、自信を回復させることはできません。「今まで頑張ってきて、ちょっと疲れちゃったね」と、子どもに理解を示し、「入試までには戻るから大丈夫だよ」と安心させてあげましょう。
睡眠時間や休憩を少し長めに取らせるだけでもずいぶん違ってきます。

また、前回(12月14日配信分)もお話ししたように、今の時期、模試の結果は本番の出来とほとんど関係ありません。模試の結果は忘れ、日々の課題に淡々と向き合わせてあげて下さい。

【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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