朝日小学生新聞
  • 毎日発行/8ページ
  • 月ぎめ1,769(税込み)

■教育にかける時間とお金の有効活用術■

ある受験生が複数の先生から指摘を受けました。「家庭学習が少ない」「宿題をやらない」「やる気がない」「雑談しようとする」‥‥。
本人の中学受験の意思は固そうだったので、あくまで予断や予見で判断しないよう聞いてみたら、ある友人の存在がでてきました。

「学習時間が減って以前より成績が落ちている友人に、一緒に勉強しようと自宅に呼んでいた。図書館に誘ったこともあるが説得できず、遊んで終わりという日もあった」…。この話は親にも先生にも話してないということでした。

子どもには子どもの事情があるものです。大人が自分の経験や予測を基に、決めつけた態度をとれば子どもは当然、事実や感情を吐露することはなくなるでしょう。
「雑談しようとする」のは、さぼりたいからではなく、自分の考えや行動を理解してもらいたかっただけなのでしょう。

事情を聞いたうえで助言したのは、「まず自分が勉強する、合格するのが先だよ。自分が落ちて、相手が受かったのでは本末転倒。自分も受かって相手も受かる、のが一番いいんだから、まずは自分が宿題や勉強を頑張ってできるようになること。
と同時に、相手に教えてあげたり一緒に勉強することで相手もできるようにしてあげるのがかっこいい!」と伝えて面談を終えました。

勉強をやらない、遊んでると叱る前に、子どもと信頼関係を築くこと。話をしてくれる状況をつくっておくこと。それがなければ、いくら時間やお金をかけて学習させようとしても、ほとんど役には立ちません。
今後の様子を期待しつつ見守ります。



【プロフィール】
安浪京子先生
沖山賢吾(おきやま けんご)
1977年東京都八丈島生まれ。東大難関大受験専門永田塾で英語講師・校舎長、リソー教育グループで新規顧客営業を担当。「塾の先生」とは異なる経験から包み隠さず助言がもらえると「コア」なファンが多い。現在は沖山教育研究所を構え、先を見据えた研究・提案を重ねている。
沖山教育研究所FB https://www.facebook.com/okiyamakengo/

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