朝日小学生新聞
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■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.第一志望に全く手が届きそうにありません……。

A. 関東圏では、第一志望の中学校に合格できる子どもは、4人に1人と言われています。なぜこれほどまでに激戦になるのでしょうか。
中学受験で何よりも大切なのは本人のモチベーションです。憧れの学校があるからこそ、大変な勉強も頑張れるのです。そのため、塾では「本人の悔いのないように」と第一志望に反対される事はまずありません。こうして受験者数が増えた結果、前述の激戦が生まれるのです。
ただ、今の時期に「合格する可能性はない」と厳しい事を言い渡されたり、模試の結果が悪かったとしても、それでも合格するケースは多々あります。受験生の学力の伸びは、まさに指数関数。間違った取り組み方をしていなければ、本番1か月前頃になり、本人のお尻に火がつくと。目覚ましい伸びを見せてくれます。ですから、10月、11月の模試の結果はアテにならないと考えていいでしょう。

第一志望が危ういと感じた時、親が真剣に考えるべきは、第二志望以降の学校についてです。第一志望対策のみに専念すると、傾向の異なる第二志望以降の入試問題で、思った以上に点数が取れないという事態が起こります。冒頭の数字は、これらの学校の過去問題に対しても、きちんとした分析と対策をしておく重要性を示唆しています。


【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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