朝日小学生新聞
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■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.何度言っても、ノートやテストの雑な書き方が直りません。

A.私が中学受験に関するカウンセリングを行うとき、真っ先に見るのは、点数でも偏差値でもなく「ノートと問題用紙に対する丁寧さ」です。これを見れば、その子が現在取れているであろうおよその点数や、その後の成績曲線まで見当がつきます。
そして今、どれほどテストの点数が取れていたとしても、乱雑な書き方や解き方を直さなければ、必ず成績が下がってきます。

そもそも、ノートやテストに対する乱雑な取り組みは、表面的にも「字が雑」→適正に採点してもらえない、見間違える、ミスを誘発する 「途中式を書いていない」→思考の整理ができない、見直しができない
などのデメリットしかありませんが、さらに掘り下げて分析していくと、とても根深い問題をはらんでいることがわかります。

中学受験をするには「成熟度(自分を律することができる力)」が非常に重要な要素となります(第1回メルマガ http://www.asagaku.com/e_mail/mm/2016/0608/yasunami.html)。
「丁寧に書く」というのは、面倒に思う気持ちを抑え、集中力を持続させていかなければできないことなのです。成熟度が低いままの子には、かなり難しいでしょう。
しかし、ここを克服できないようでは、一定レベル以上の中学への合格は難しくなります。

とはいえ、親が「丁寧に書きなさい!」といっても喧嘩になるばかりです。
まずは塾の先生に「丁寧に書くよう言って下さい」「丁寧に書けたら褒めてあげて下さい」とお願いしてみましょう。
また、いきなり最後まで集中力を持続させるのは難しいもの。たとえばテストでは「大問1の計算だけは丁寧に書こうね」と提案するなど、課題は小さく、少しずつ出してあげましょう。

さらに子どもは、“丁寧に書く方法”自体がわかっていません。
隣に座りって「字の大きさをそろえる」「式を書く場所、計算をする場所をわける」など具体的にアドバイスし、一緒にノートを作っていきましょう。

【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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