朝日小学生新聞
  • 毎日発行/8ページ
  • 月ぎめ2,100(税込み)

■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.成績が下がってきました。どうすれば良いでしょうか?
A.秋は5、6年生ともに、成績が下がる傾向にあります。この時期はたくさんの公開模試が実施されていますが、問題のレベルに対して平均点が低い事が往々にしてあり、みんなが失速していることがわかります。つまり、成績曲線には一定の波があるのです。

秋の成績下降には、外的要因と内的要因があります。

外的要因には「勉強している内容」と「生活リズム」が関係しています。
秋に入ると、5年生は「割合」や「速さ」などの、一朝一夕では理解できない手ごわい分野が、6年生は総合演習が始まり、これまでの勉強スタイルでは太刀打ちできなくなる可能性が高いのです。
また、運動会などの学校行事が忙しくなり、体にも疲れがたまってきます。
外的要因を克服するには、勉強法の見直し(塾を最大限利用する、個別や家庭教師など外部の力を借りる)、生活リズムの再確立(1週間のスケジュールを再構築する)をする必要があります。

そして外的要因が「惰性」「やる気の低下」といった内的要因を引き起こします。
この場合、「筆跡の乱れ」「式を書かなくなる」「何でも暗算でしようとする」など、そこここに手を抜いている痕跡が散見されるようになります。
これらの症状が見られたら、とにかく基本に立ち返り、丁寧な字で式を書く事を徹底させましょう。

【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

<<他の記事へ>>
■編集部から■
朝小リポーターって?

■教育にかける時間とお金の有効活用術■
教育アドバイザーの沖山賢吾さんが、塾講師などの経験をもとに教育の考え方を伝えます。今回は「宿題をやらないってどういうわけ?!」

■親はどう頭を切り替えて子どもたちの教育に向き合えばよいか■
2020年度に変わる大学入試と、それに向けた親の心構えと対策を、神奈川県大和市の宮崎教室塾長、宮崎智樹さんが解説。今回は「世界のどこでも生きていくチカラって?」

■朝小を授業でフル活用しています!■
小学生100名ほどの生徒が「天声こども語」の書写を続けている東京都練馬区の「受験 松井塾」から。「“読む力”は“読書”と“新聞”で」の2回目。

トップへ戻る