朝日小学生新聞
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■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.テストの振り返りはどこまですべきでしょうか?
A.受験塾などに通っていると、6年生だけでなく、4・5年生でも、毎週、毎月のように復習テストがあります。お互いに交換採点するテスト、偏差値や正答率が出るテストなど、形式は様々ですが、どのタイプのテストであれ、見直しが必要な問題は子どもによって異なります。

テストが返ってきたら、まずは問題用紙に、以下のような○△×をつけてください。

1.自分で解いて正解したもの     →○
2.自分で解いたが不正解だったもの →△
3.解説を読めば理解できるもの    →△
4.解説を読んでも理解できないもの →×

この中で、家庭で見直すべき問題は「△」です。さらに、「正解していたけれど(〇)自信はないもの」も同時に見直すと、力と自信がつきます。
全く歯の立たない問題に、自力で取り組んでも時間の無駄です。
「テストの半分以上が×なんです……」
という相談も受けますが、その場合はなおさら△のみを見直させましょう。テストの点数を一気に何十点も上げることはできません。まずは1問ずつ正解できるようになることが大切です。

ただし、「解説を読めば理解できる(△)」は、「理解できた気になっているだけ」 の場合も多々あります。解説を読んで理解できた問題は、解説を取り上げて目の前で解かせ、なぜそのように解くのかを口で説明させましょう。
これは私が実際の指導でも必ず行っている事です。




【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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