朝日小学生新聞
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■親はどう頭を切り替えて子どもたちの教育に向き合えばよいか■

学習塾の経営者として、今回の「高大接続改革」を中心とした2020年度の教育改革について感じることがあります。それは小中学生のこどもさんをお持ちの保護者の方が考えているよりもずっと、教育格差が広がってきているということです。
ゆとり教育の中で、どちらかというと公教育は「金太郎飴」のように、どの学校に進学しても同じような教育を受けられることを目指していました。保護者の方はそうした教育を受けられてきています。それに対して、今の公教育は、明らかに学校によって「差」がでてきています。
たとえば、文科省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)やSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されると、かなりの予算がその学校につくようになります。横浜市がつくった「サイエンスフロンティアハイスクール」は一千億の予算を使って作られたといいます。そこで学ぶのは、学年で6クラスの生徒たちだけです。全国につくられている公立の中高一貫校は、その都道府県の中の優秀な先生が集められ、設備を含めて予算もかけられています。
これからの時代、国の発展は、1人の天才によってなされる、という人もいます。教育も、平均的にすべての子どもの学力を上げるという方向から、1人の天才を作る方向に舵を切っているのではないか、そんな印象をわたしはいだいています。

神奈川県大和市の塾『宮崎教室』 塾長 宮崎智樹 (みやざき ともき)
宮崎教室 http://miyajuku.com

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