朝日小学生新聞
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■親はどう頭を切り替えて子どもたちの教育に向き合えばよいか■

私の塾ではこの夏休みに「森の学校」を開催しました。神奈川県の北部には丹沢の山々があります。東京や横浜から、わずか50㌔の場所ですが、シカやクマなど大型ほ乳類や、ムササビ、ヤマネなどの小型ほ乳類が棲息し、渓流にはヤマセミ、モミ自然林では日本最大級の大型猛禽類クマタカが見られます。
そこでは、 様々な生物の存在から「生命の繋がり」の大切さを知ることができます。
そんな森の中で「生命のつながり」について学ぶ教室でした。そんな「森の学校」の様子は、わたしのブログ http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuku/ で見ることが出来ます。ぜひともご覧になってください。

2020年の高大接続改革について書いていますが、その中で新しい学力観が提示されています。その学力観とは、知識を身につけるだけでなく、いかにしてその知識を活用するか、といったところに重要性を見いだすものです。
自分で課題を見つけ、自分で考え、自分の持っている知識と照らし合わせて解決していく。課題を解決するための思考力、判断力、表現力が問われるのです。
同時に、そうしたチカラは、従来型の机の上だけでの学習では身につくものではありません。アクティブラーニングがさかんにいわれるようになっているのもそうした理由からです。

「森の学校」では、「渓畔林の重要性」について生徒たちは考えました。同じような川の流れでも、木々が影を作る場所とそうでない場所は水温が違います。そんな当たり前のことでも、自分の足で温度を感じ、その場所で生き物を採取し、場所によって生き物の種類や数が違うことを知ること。そんな体験から課題解決型の思考は生まれてきます。
お父さん、お母さん。これからの学習は机の上だけではダメなんですよ。


神奈川県大和市の塾『宮崎教室』 塾長 宮崎智樹 (みやざき ともき)
宮崎教室 http://miyajuku.com

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