朝日小学生新聞
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■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.夏休みのお勧めの過ごし方はありますか?
A.どの道であれ、一流の人は皆「1つの事だけに人生を費やすな」「今しかできない事を大切に」と言います。人間の幅や知性は様々な経験から何を学び、感じたかにかかっているからです。

中学受験を考えているご家庭こそ、"勉強しかできない我が子"を育てようとは考えていないのではないでしょうか。
その意味でも、時間の取れる夏休みはぜひ、今の年齢でしか感じられない勉強以外の経験をたくさんさせてあげて欲しいと思います。

ただ、難しいのが6年生。人間、やる時は時はやらねばならず、夏休みは受験の大きな鍵を握っているのも事実です。
「夏休みに勉強しかしなかった」ことを、清々しく思えるお子さんは勉強一色の夏休みが良いと思います。勉強漬けの期間を持った事は、学力はもちろん、何より「自信」をつけてくれます。

しかし、その意気込みがあっても、走り続けられないのが小学生。そんな時は、走り続けるガソリンを入れる時間を作ってあげてください。それもゲームや読書などではなく、できればキャンプ、博物館、お祭りなど、外に出かけるものがお勧めです。
半日なのか、1日なのか、1泊なのか…・・・。これはお子さんによりますが、日々活字と数字ばかり追っている受験生には、勉強以外の時間が染み込み、勉強の血肉ともなります。

そして、夏休みが終わったら「やっぱり息抜きも必要だったね」ではなく、「本当に勉強漬けだったね。良く頑張ったね!」と褒めてあげてください。
この親子の絆が、秋以降のシビアな日々を支える重要な鍵となってくるのです。



【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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