朝日小学生新聞
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■教育にかける時間とお金の有効活用術■

先日、当研究所の研究生保護者と面談をしていたら、「学校の対応がひどい!」とものすごい剣幕でした。昨年、説明会や文化祭にも足を運び、個別でも質問・相談を重ねた上で、「この学校はスバらしい!」「こんな学校にわが子を入れたい!」と思い、本人も期待に胸を膨らませて始まった学校生活が、「聞いていたのとは違う…」ということでかなりやる気を失くし、「この学校をやめたらどうなるの?」なんていう質問まで出てくる状態に。幸い、友人には恵まれて、この夏も楽しそうな予定がたくさん入っているので、ひとまず事なきを得た、というところではありますが、休み明けの生活が気になるところではある、というお話でした。
説明会で聞く話や資料にある内容が、想像していたことと違う、ということになると、失われるのはお金だけでなく時間、こうした本人の「気持ち」も含まれます。夏場はオープンスクールや説明会なども多く開催されていますから、実際に足を運んで空気を感じるのはもちろん、事細かに情報の確認・整理が大事ですね。本当に興味のある学校であれば、個別の相談時間を用意して、それも1回ではなく2回も3回も複数回の訪問・質問を重ね、学校側の回答や対応について、メモに残しておきましょう。そうしたアナログな行動を重ね比べることで、説明会や資料をみるだけではつかめない情報や感覚・感性を見極められるようになります。インターネットの口コミやママ友の噂話に振り回されず、保護者自らが本気になって中身の精査を図りましょう。

【プロフィール】
安浪京子先生
沖山賢吾(おきやま けんご)
1977年東京都八丈島生まれ。東大難関大受験専門永田塾で英語講師・校舎長、リソー教育グループで新規顧客営業を担当。「塾の先生」とは異なる経験から包み隠さず助言がもらえると「コア」なファンが多い。現在は沖山教育研究所を構え、先を見据えた研究・提案を重ねている。
沖山教育研究所FB https://www.facebook.com/okiyamakengo/

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