朝日小学生新聞
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■親はどう頭を切り替えて子どもたちの教育に向き合えばよいか■

今回の改革で英語という教科も大きく変わります。今までの英語の大学入試問題というのは、英文を読んで解答するといった「Reading(読む)」が中心でした。近年ではそれに「Listening(聴く)」が多少は加わり、「Reading(読む)」8割に「Listening(聴く)」 2割といった割合の入試問題が続いてきました。これらの技能は「受け身型」です。
それに対して、2020年に向けて「Speaking(話す)」と「Writing(書く)」を加えた4技能をバランス良く問う試験にしていこう、コミュニケーションのための使える英語の力を試す試験にしていこうというのです。前回も書きましたように、日本の教育は最終的な大学入試の問題から逆算して成り立っています。「Reading(読む)」が中心の入試問題なので、中高の英語の授業は「Reading(読む)」ばかりに時間を割いてきたのです。
ただ、「Speaking(話す)」や「Writing(書く)」の能力をはかる試験となると、従来型の紙ベースのテストでは無理です。そこで、様々な検定試験を利用することになります。すでにいくつかの大学では、英語に関する検定試験で前もって指定した以上の成績を修めれば英語の試験を免除する、といった動きがどんどん出てきています。それも慶応大や上智大、早稲田大などの上位大学からそうした動きが生まれてきています。
英語の検定試験も様々に出てきています。よく知られている英検の他にも、TOEIC、TOEFL、GTECなどです。すでにそうした英語の検定試験の横並びの評価表もできています。ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR: Common European Framework of Reference for Languages)といいます。CEFRで検索をしてみてください。


神奈川県大和市の塾『宮崎教室』 塾長 宮崎智樹 (みやざき ともき)
宮崎教室 http://miyajuku.com

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