朝日小学生新聞
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さて、学習の上での理解力の話をします。当然ですが、私たちは“言葉”を道具として、どの教科も教えていきます。国語はもちろんのこと、算数(数学)や英語も日本語をフル活用して授業を進めます。教わる側の生徒たちは、“新たな言葉”と“自分の頭の中にある言葉”を組み合わせながら、新しい事柄を理解しようとします。
教える側は、生徒たちの言語能力に応じ、ときには言葉を噛み砕いたり、表現の角度を変えたりしながら教えなければなりません。飛躍をすれば、言語能力が高ければ、教わらなくとも教科書の内容を理解できる、ということです。つまり、言語能力が理解力の差になるのです。
ならば言語能力をどのようにして高めていくか。それは、日常的に多様な“言葉”に触れることではないでしょうか。子どもたちにとっては、年長者の兄や姉・祖父母がいることやたくさんの親戚付き合い、近隣とのご近所付き合いは、言語の習得にとっては大変有効です。しかし、現在の社会環境は反対の状況にあります。核家族化が進み、兄弟は減り、テレビやゲームの画面と長時間向き合い、塾までもが個別化されていく現在は、多様な言葉を聞くことも声に出すこともない一日が続きます。
「理解力」と「学ぶ力」の向上にとって言語能力がカギだとすると、いかに「知悉(ちしつ)語彙」を増やすかを考えなければなりません。それが「読書」と「新聞を読む」ことになります。小学生時代に一生モノの良い習慣である“本や新聞を読む習慣”をつけてください。
※知悉語彙:細かい点まで知っている言葉

東京都練馬区の塾『受験 松井塾』 松井光裕(まつい みつひろ)
松井塾 http://www.matuijuku.com

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