朝日小学生新聞
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■教育にかける時間とお金の有効活用術■

6月から毎月2回の連載も今回で最後となりました。「時間とお金の使い方」について、その時その時起きた出来事をもとに、根本的な原因やその対処法などを書いてきました。
最終回は、私の想いを書いて終わりたいと思います。

2年半ほどまえに辞めた前職時代、さらにはその前の会社員時代にも感じていたのは、「とにかく首都圏の家庭はお金持ちだ」ということです。私からすると、です。
三男坊だった私が4歳で父親が死んだ時、母親は一家心中を考えたそうです。職を転々としながら、当時は手当てが充実していた、特養老人ホームでの仕事にありついてなんとか生計を立ててくれていました。
高校から上京した私が暮らしていたのは学生寮。2人1部屋7畳半の部屋で、10円のコインシャワーをどれだけ節約して使えるか考えていました。
1円でも安い牛乳を買おうとお店を回るようになったのもこの頃です。お昼ご飯はカロリーメイトだけ、ヨーグルトだけ、ということもよくありました。

そんな私からすると、とにかくみなさん「お金持ち」です(笑)。お金をかけて、時間もかけて、成果が明確にでているなら問題ないでしょう。
ところが、「これだけかけてこの状態!?」という家庭をたくさんたくさんみてきました。膨大な時間とお金をかけているのに、第1志望に合格してない、成績が上がっていない、親子関係が崩れてる、子どもにやる気がない。

それだけ無駄になっているお金の一部を私がもらうことで家庭に介入し、費用対効果を上げることができれば仕事になる、そう思って会社を辞めました。
まだまだ小規模ですが、この活動が間違いないものだという確信は得ることができています。2冊の著書を上梓し、講演や勉強会にも呼ばれるようになりました。
海外・留学・発達障害などの分野にも首を突っ込み始めました。大人も子どもも関係なく、「楽しく楽に気分よく」生きていけるような方策を常に考え、提示していきます。
興味ある方、ぜひお声がけください。必ず役に立ちます。

※4月30日「神奈川私立中学相談会」で講演する予定です。メルマガ仲間の安浪さん(笑)、お近くの方もぜひ、お越しください。

【プロフィール】
安浪京子先生
沖山賢吾(おきやま けんご)
◎1977年東京都八丈島生まれ。都立戸山高校・早稲田大学社会科学部卒業後、東大難関大受験専門永田塾で英語講師として勤務。「御三家」を中心とした中高一貫校の生徒指導や、校舎長として営業・総務などの教室運営全般も経験。リソー教育グループに再就職後は、塾のシステムや利用法を説明する営業を担当。進路や勉強法など、保護者との面談も5000件を超える。
◎現在は、沖山教育研究所を構え、16年の教育業界における経験・体験・体感を基に、将来につながる「時間とお金」の使い方を指南する進学コンサルタントとして活動中。今期より、主に起業家やNPO代表が講師を務める大人向け社会塾『熱中小学校』講師も務める。「強烈な興味関心好奇心を持つ」「他人の人生を生きない」「好き嫌いと損得勘定で生きる」「超利己的に生きることが超利他的な存在になる」といったストレートな物言いとその先見性に注目が集まり、社会人向けセミナー、メディアへの出演・寄稿も多数。
◎著書には『できる子はどっち?』(KADOKAWA)がある。待望の新刊『志望校は校長で選びなさい』(かんき出版)が2月22日陳列予定。。http://amzn.asia/6jReYZF

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