朝日小学生新聞
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■親はどう頭を切り替えて子どもたちの教育に向き合えばよいか■

少子高齢化が急速に進み、生産人口が急激に減り、人口そのものが減少していく日本。その中で今の子どもたちは大人になっていきます。
今までのように「成長」を前提とした「生き方」が成り立たないことは間違いありません。そんなことを前回は書きました。

たとえば正社員として、ある企業に勤めると、年齢とともに給与が上がり、定年退職まで仕事を続けられる。そんな正社員になるために一所懸命に勉強して良い大学に進学する。
そんなモデルはこれからはなくなっていく、ということです。すでに現在でさえそんなモデルとしてやっていけるのは、新卒の大学生の3割ほどだということです。

今の小中学生が大人になるころには、今までのような、学校の勉強ができる→良い大学に進学する→おっきな企業に就職する→安定した人生が送れる、といったモデルは存在していないのです。
部活動に対する考え方も変わってきています。今までの「成長」を前提とした時代であれば、ひとつのことにしっかりと取り組める人材こそ求められていました。
部活動に1日の大半の時間を使い、横や縦つながりの関係を学び、ひとつのことをやりきることは、そのまま社会に出て役に立つことでした。しかし、これからの時代はそんな人材を求めていません。

さて、成長を前提とせず、ちっちゃくなっていく時代に求められるチカラってなんでしょう。それは、自分というものをしっかりと持ち、その柱のもとで仕事に取り組み、自ら仕事を探し出し、そのミッションに向けてどんどん前へと進んでいけるチカラです。
もちろん、英語をはじめとしたコミュニケーションのスキルはしっかりと身につけている。これからの子育てで最も重要なことは、子どもたちに「創造力」を身につけさせることだとわたしは思います。


神奈川県大和市の塾『宮崎教室』 塾長 宮崎智樹 (みやざき ともき)
宮崎教室 http://miyajuku.com

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