朝日小学生新聞 朝日中高生新聞 デジタル for School

活用事例

学校名 東福岡高等学校(福岡県福岡市博多区)
利用学年 高校1年生


 福岡市博多区にある東福岡高等学校では、「自分で考え、主体的に動ける生徒を育てる」を目的として、2020年度から生徒1人1台のiPadを導入。学習支援ソフト「ロイロノート」などと合わせて、ICT教育の環境整備を進めてきた。また、9月からは朝日中高生新聞 デジタルfor Schoolの実践校として、新聞を活用した取り組みに励んでいる。小瀬木悟先生に特進英数コースの活用方法を聞いた。

 「生徒の語彙力不足を痛感していました」と活用のきっかけを話す。特進英数コースは2クラス(16組、17組)の少数精鋭で、九州大学などの国公立大学の進学を目指す生徒が多いが、英語や国語のテスト結果を分析すると「言葉を知らない」ことに危機感を抱いたという。5年ほど前から朝読書を通じて、語彙力の向上に取り組んできた経緯もあり、朝日中高生新聞 デジタル for Schoolの活用を決めた。

 16組は、ロイロノートの機能を活用した新聞スクラップの実践に取り組んでいる。生徒は興味のある記事をウェブ上で読む。ロイロノートのスライドに記事を貼り付け、キーワードや大事なポイントにマーカーを引き、要約や感想を記入する。最後に成果物を教員が作成した新聞の日付が書かれたフォルダに提出する流れである。提出は任意となっているが、多いときは半数程度の生徒が提出するという。

活用事例・東福岡高等学校

ロイロノートで作成した記事の感想

 17組はニュース番組の制作を行っている。1班10人程度で、監督、台本、キャスター、有識者、撮影、編集と役割分担し、動画制作に取りかかる。ニュースの素材として朝中高デジタルを使用しており、人に伝えることを前提に深く読むことが狙い。限定公開された動画=下の写真=では、LGBTや黒人差別のニュースを取り上げ、キャスター役が記事の内容を紹介し、有識者役が解説する形式をとっている。動画はクラスで共有され、他の生徒もニュースの内容を理解することができる。そうすると、グループ間の適度な競争意識が芽生え、編集技術の向上に繋がるとともに、制作スピードも上がっているようだ。

活用事例・東福岡高等学校

企画から編集まですべて生徒が考えている

 今年度は新型コロナウイルスの影響により、宿泊研修、学園祭や体育祭などの行事が軒並み中止となったが、番組制作によって生徒同士でつながる機会ができた。生徒の1人は「クラスの絆が深まった」と話している。小瀬木先生は「新聞を読むことで、社会状況や一般常識を考える機会になっている。生徒の自主性を大切にしながら、今後も続けていきたい」と手応えを語った。(2020年12月)

     

東福岡高等学校
http://www.higashifukuoka.ed.jp/

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