朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

12月18日―12月25日

2015年12月27日付

18日 橋下大阪市長が任期満了で退任

 大阪市のはしもととおる市長(46)=写真=が、任期満了で退任した。記者会見では政界は引退する意向を改めて示したが、国政政党「おおさか維新の会」の法律政策顧問に就任し、憲法改正などのテーマで関与する可能性にも言及した。
 弁護士だった橋下氏は2008年に大阪府知事に初当選し、政界に進出した。11年に府知事を辞職し、大阪市をなくして特別区をつくる「大阪都構想」などの政策実現を掲げて市長選に出馬し当選。14年に再選された。
 しかし、今年5月の都構想の住民投票の結果、反対多数で廃案となったことを受け、12月での政界引退を表明していた。

橋下大阪市長の写真

18日 日銀、金融緩和の補強を発表

 日本銀行は金融政策決定会合で、今の大規模な金融緩和を補う措置の導入を決めた。日銀による大量買い入れで国債が品薄になり、緩和の継続が難しくなるとの市場の見方を取り除くため、国債をより買いやすくすることなどが柱。2%の物価上昇目標の達成が見通せないなかで、緩和策の長期化をにらんだものといえる。
【金融緩和】
日銀は物価を安定させるために金融機関から国債を買い上げたり金利を上げ下げしたりして世の中のお金の流れを増やし、市場に流し込む量(資金供給量)を調整するが、景気が悪いときにこれを増やしたり金利を下げたりすること。一方、資金供給量を増やす場合は「量的緩和」という。

18日 東京―函館を最速4時間 北海道新幹線

 来年3月26日開業の北海道新幹線についてJR北海道は、東京―しんはこだてほく間を最速4時間2分で1日10往復するダイヤを発表した。せいかんトンネルを貨物列車と共用するため速度を落とし、4時間を切れなかったが、沿線や観光業界の期待は高まっている。
【北海道新幹線】
東北新幹線の新青森駅から新函館北斗駅、たる市付近を経てさっぽろ市に至る約360キロメートルの新幹線。新青森駅―新函館北斗駅間は来年3月26日に開業予定。新函館北斗駅―札幌駅間は2030年度の開業を予定している。総工費は約2兆2200億円。

20日

 全国高校駅伝大会で男女ともに(広島)が優勝した。男女の同一校優勝は1993年の仙台育英(宮城)以来2校目。

20日

 サッカー・クラブワールドカップでヨーロッパ代表のバルセロナ(スペイン)が4年ぶり3度目の優勝。欧州代表は大会3連覇。

20日

 水球のアジア選手権で男子は日本が中国に勝ち、来年のリオデジャネイロ五輪出場が決定。五輪出場権獲得は32年ぶり。

21日 東芝、1万人削減へ 赤字5500億円

 決算で不正が見つかった東芝は、2016年3月期の業績予想で純損失が5500億円になると発表した。赤字幅は過去最悪になる。再建に向けて、国内外でグループ会社の従業員約1万人を削減し、赤字の大きい家電事業を縮小する。
 一番切り込んだのはテレビ事業。16年度のテレビの販売台数は約60万台を見込み、14年度比で9分の1ほどにまで減らす。

21日 FIFA会長、8年間の資格停止に

 国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会は、ゼップ・ブラッター会長(79)=写真=とミシェル・プラティニ副会長(60)をそれぞれ8年間の資格停止処分にしたと発表した。
 ブラッター氏は2011年2月、FIFAの資金からプラティニ副会長に1999年1月~2002年6月の顧問料として200万スイスフラン(当時のレートで約1億7千万円)を支払った。倫理委員会はスイスの法律に照らし合わせてこれを不正と認定した。

ゼップ・ブラッター会長の写真
(C)朝日新聞社

22日 新国立、A案で決定 「木と緑」がコンセプト

 2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の整備で、業者2チームから提案されていた設計・施工案のうち、「木と緑のスタジアム」を主なコンセプトにしたA案で建設することが決まった。
 A案はたいせい建設を中心に、建築家のくまけん氏らで構成するチームによるもの。総工費は約1490億円、完成は19年11月末の予定だ。

A案の特徴をまとめた表
(C)朝日新聞社

22日 新テストの記述式、国語・数学で採用案

 大学入試センター試験に代わる新テストに導入される記述式問題について、文部科学省は国語と数学で採用する案を公表した。従来のマークシート式と試験日を分け、採点に時間がかかる記述式部分を前倒しすることが検討されている。
 現在の中学1年生が受験する2020年度から、新たに「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)が始まる。マークシート式だけの現行と違い、記述式が加わるのが大きな変更点だ。解答の文字数は、最大300字程度とした。

22日 地域の食ブランドに「GIマーク」 農水省

 農林水産省は、地域ならではの農林水産物や食品のブランドを守る「地理的表示保護制度」(GI制度)の登録第1弾として、ゆうばりメロン(北海道夕張市)や神戸ビーフ(兵庫県)など7品目を発表した。
 品質面で国が「お墨付き」を与える制度で、農水省が定める「GIマーク」=写真=をつけて販売できる。他の登録品目は、あおもりカシス(青森市など)▽さきかぼちゃ(茨城県いなしき市など)▽じまうし(兵庫県)▽伝統ほんぎょく(福岡県)▽鹿児島のつぼづくくろ(鹿児島県きりしま市など)。

GIマーク

24日 来年度予算案96兆7218億円 過去最大

 政府は閣議で、2016年度予算案の一般会計の総額を96兆7218億円とすることを決めた。15年度当初予算を上回り過去最大。年明けの通常国会に提出する。
 歳出の3割を占める社会保障費が高齢化などの影響で31兆9738億円にふくらむ。歳入では税収が57兆6040億円と、25年ぶりの高水準を見込んだ。

24日

 福井地裁は、関西電力たかはま原発3、4号機(福井県)の再稼働を禁じた4月の同地裁の仮処分決定を取り消した。

日付は現地時間 記事の一部は朝日新聞社の提供です

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