朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

5月15日―5月22日

2015年5月24日付

15日 志布志事件の捜査「違法」 国と県に賠償命令

 2003年の鹿児島県議会議員選挙をめぐり、公職選挙法違反の罪に問われた被告全員の無罪が確定した「事件」で、鹿児島地方裁判所は捜査の違法性を認めた。元被告とその遺族ら17人に計5980万円の損害賠償を支払うよう、県と国に命じる判決を出した。
【志布志事件】県議選をめぐって県警が、当選した議員の陣営が志布志町(現志布志市)で現金などを配ったとして公職選挙法違反容疑で15人を逮捕。鹿児島地検が13人を起訴したが、鹿児島地裁は07年2月に無罪を言い渡した。
 警察が描いた事件の構図通りに強引に容疑を認めさせる「たたき割り」や、家族の名前などを書いた紙を踏ませる「踏み字」などの捜査手法が問題化し、事件を機に、取り調べの一部化などの取り組みが始まった。

15日

 東京電力は、福島第一原子力発電所1号機の建屋カバーの解体作業を始めた。核燃料の取り出しに向けた作業の第一歩。

16日

 エジプトの裁判所は2013年に失脚したムルシ元大統領(63)に対し、囚人脱獄関与の罪で死刑の判断を出した。

17日 「辺野古に基地無理」 沖縄県民大会に3万5千人

 米軍のてん飛行場(沖縄県わん市)を同県へ移設させないよう訴える県民大会が那覇市で開かれた=写真。主催者発表で約3万5千人が参加。「道理と正義は私たちにあり辺野古に基地を造ることは不可能」とする決議文を採択した。
 普天間問題をめぐる県民大会は5年ぶり。ながたけ知事はあいさつで「沖縄はいつまで自らを投げ捨てなければならないのか」と述べた。

県民大会の写真
(C)朝日新聞社

17日 体操NHK杯 女子15歳初V 内村選手7連覇

 東京の代々木競技場で開かれた体操のNHK杯で、女子個人総合は15歳のすぎはらあい選手(大阪・ばい高校1年)=写真左=が初優勝。秋にイギリスで開かれる世界選手権の代表に選ばれた。
 4月の全日本個人総合選手権の得点の半分を持ち点として競った。男子はロンドン五輪金メダリストで世界選手権5連覇中のうちむらこうへい選手(26)=写真右=が7連覇を果たした。

杉原愛子選手の写真
(C)朝日新聞社

内村航平選手の写真
(C)朝日新聞社

17日 大阪都構想の住民投票、小差で反対多数

 はしもととおる大阪市長が掲げた「大阪都構想」の是非を問う住民投票が行われ、1万741票差で反対が多数となった。都構想は廃案となり、大阪市は政令指定市として存続する。橋下市長は12月の任期満了までは市長を続けるが、その後は政界を引退すると表明した=写真。
 大阪市をなくし、市の仕事を新設する五つの特別区と府に分けて、市と府の二重行政解消をめざした。反対派は、指定市が持っていた権限や財源が府に吸い上げられ、住民サービスが低下すると批判してきた。結果は賛成が49.62%(69万4844票)、反対が50.38%(70万5585票)とわずかな差だった。投票率は66.83%だった。
 憲法改正に前向きな橋下氏の看板政策が住民投票で否定されたことは、政権にとっても大きな誤算。来夏の参院選後に改憲を発議するには、衆参各院で「3分の2」以上の賛成が必要で、橋下氏が最高顧問を務める維新の党の協力は不可欠だが、橋下氏が退くことで維新の党の勢いが衰える可能性もある。

橋下徹大阪市長の写真
中塚慧撮影

17日

 米海兵隊の新型輸送機オスプレイMV22が、米ハワイ州・オアフ島で訓練中に着陸に失敗し、乗組員2人が死亡した。

18日 浅田選手、現役続行を表明 「試合が恋しく」

 2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子銀メダリストで、1年間休養していたあさ選手(24)が、現役続行を表明した=写真。
 現役続行と引退に揺れる気持ちを「ハーフハーフ」と表現してから1年。「自然と試合が恋しくなり、試合でいい演技ができた時の達成感をまた感じたいなと思い始めた」と説明した。浅田選手は、今月からコーチと本格的な練習を再開している。
浅田真央選手の写真

19日 砂置き場から銅鐸7個 兵庫・淡路島

 よい時代の紀元前3世紀~紀元前2世紀に作られた最古級のものをふくむどうたく7個が、兵庫県みなみあわじ市(あわしま)の石材セメント製造会社の砂置き場で見つかった=写真。市内沿岸部に埋まっていたものが、砂ごと採取されたらしい。県教委などが発表し、「第一級の価値がある」としている。
 銅鐸は弥生時代に儀式や祭事に使われたとされる青銅製のかね。今回の7個を含めると、兵庫県の銅鐸出土数は68個で全国最多。うち淡路島は21個になる。

銅鐸の写真
(C)朝日新聞社

19日 全米で3400万台リコール タカタ

 自動車部品大手タカタのエアバッグをめぐる品質問題で米運輸省は、タカタがエアバッグのけっかんを認め、全米で約3400万台のリコール(回収・しょう修理)を行うことで合意したと発表した。米国で走る車の7台に1台が対象となる計算で、米国では過去最大規模のリコール。
 タカタは日本でも約669万台のリコールを届け出。巨額の負担によって保有する資産を売ってもさい(借金)を返せないさいちょうおちいる可能性も出てきた。

20日 愛媛・伊方原発「新基準適合」 規制委

 国の原子力規制委員会は、四国電力かた原発3号機(愛媛県伊方町)の安全対策が新規制基準に適合するとした「審査書案」を了承した。九州電力せんだい原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力たかはま原発3、4号機(福井県)に続いて3例目。意見募集をしたうえで正式決定する。
 残る認可などの手続きや、県と伊方町の同意をへて、今冬にも再稼働する可能性がある。

伊方原発の地図
(C)朝日新聞社

21日

 東京・あさくささんじゃまつりで小型無人飛行機(ドローン)を飛ばすと「予告」したとして、横浜市の少年(15)を警視庁が逮捕。

日付は現地時間 記事の一部は朝日新聞社の提供です

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