朝日中高生新聞
  • 日曜日発行/20~24ページ
  • 月ぎめ967(税込み)

まとめてわかる!ニュース1週間

4月17日―4月24日

2015年4月26日付

17日 安倍・翁長会談は平行線 沖縄米軍基地移設

 しんぞう首相とながたけ沖縄県知事が、首相官邸で初めて会談した=写真。米軍てん飛行場(沖縄県わん市)を同県へ移設する問題で、首相が「辺野古への移設が唯一の解決策だ」と理解を求めたのに対し、翁長氏は「土地を奪っておきながら、嫌なら(辺野古以外の)だいたいあんを出せというじんはない」と反論。話し合いは平行線に終わった。
 翁長氏は「私は絶対に辺野古新基地はつくらせない」とも述べ、自ら訪米して反対の声を米国政府関係者らに伝える考えも表明した。

安倍晋三首相と翁長雄志沖縄県知事の写真
(C)朝日新聞社

19日 27市長選で無投票当選 統一地方選後半戦

 第18回統一地方選挙の後半戦となる89市長選と295市議選、東京の特別区の11区長選と21区議選が、告示された。
 市長選では三重県市や長崎市など27市長選が無投票。市長選の無投票の割合は30.3%になり、総務省のデータで、1955年以降では4番目に高い数字になった。
 21日には、122町村長選、373町村議選が告示された。町村長選では53選挙が、町村議選では89選挙で無投票となり、930人が有権者の審判を受けずに議席を得た。
 どちらも26日に投開票(一部は翌日開票)される。

19日 桐生選手、10秒40で2位 陸上100メートル

 広島市であった陸上の第49回みき記念国際大会の男子100メートル決勝で、日本人初の9秒台が期待されたりゅうよしひで選手(東洋大学2年)は10秒40の2位に終わった。ケンブリッジあす選手(日本大学4年)が10秒37で初優勝した=写真。
 桐生選手は日本歴代2位の10秒01の記録を持ち、3月に米国の大会で追い風参考記録ながら9秒87をマークしている。

桐生祥秀選手とケンブリッジ飛鳥選手の写真
(C)朝日新聞社

21日 全国学力調査に222万人参加 小6・中3

 文部科学省の全国学力調査があり、小6と中3の計約222万人が国語、算数・数学に加え、3年ぶりに理科にも挑んだ。
 一方、大阪府教育委員会は、テストの結果を公立高校入試に使う内申点の基準作りに活用することを決めており、文科省が懸念を示す中での実施となった。調査結果は、8月下旬ごろに公表される見込み。
【全国学力調査】正式には「全国学力・学習状況調査」。原則として年1回、毎年4月に行われる。全国の小学6年生と中学3年生が対象で、国語、算数・数学、理科のテストと、学習方法や生活環境のアンケートからなる。学校が教育の成果を確認して授業を改善するのを目的に2007年から始まった。
 14年度から、全国学力調査の学校別の成績を都道府県と市区町村の教育委員会が公表できるようになった。

21日 リニア、時速603キロ到達 世界最速

 2027年の開業を目指すリニア中央新幹線の走行試験が続く山梨リニア実験線(山梨県)で、最新型車両エル0ゼロ系が鉄道の有人走行として世界最速の時速603キロに到達した=写真はその時の車内の様子。JR東海はギネス世界記録に登録を申請する。
 7両編成で社員49人を乗せ、600キロ以上で10.8秒間、1.8キロを走ったという。

走行試験の写真
JR東海提供

22日 川内原発再稼働差し止め却下 鹿児島地裁

 九州電力せんだい原発1、2号機(鹿児島県さつせんだい市)の再稼働をめぐり、鹿児島地裁は、地震対策が不十分だとして運転差し止めを求めた住民の仮処分の申し立てを退しりぞけた。
 今月14日には、同様に国の新しい規制基準を満たした関西電力たかはま原発3、4号機(福井県高浜町)について、福井地裁が運転を禁じる仮処分の決定を出している。国の原子力規制委員会が新規制基準に主要部分が適合したと認めた二つの原発の運転をめぐり、異なる司法判断が出されたことになる。九州電力は川内原発1号機の再稼働を7月上旬に予定している。

川内原発の地図
(C)朝日新聞社

22日 首相官邸屋上にドローン 放射線検出

 首相官邸(東京都千代田区)の屋上に、小型の無人飛行機(ドローン)=写真=が落ちているのを官邸職員が見つけた。機体には液体の入った容器が取り付けられ、放射線が検出された。警視庁が捜査を始めた。
【ドローン】複数のプロペラで飛行する無人機で、えんかくそうで人間やコンピューターがせいぎょする。値段は1万円台から1千万円超。ていさつなどの軍事目的で開発され、人が立ち入れない場所の点検作業に使われるなど用途が広がっている。ただ、落下事故でけが人が出たりプライバシーのしんがいが問題視されたりするため、新しい飛行ルール作りが求められる。

ドローンの写真
(C)朝日新聞社

22日―23日 アジア・アフリカ会議60周年で首脳会議

 アジア・アフリカ会議60周年を記念する首脳会議がインドネシアのジャカルタであった。しんぞう首相は会議で演説し、60年前にさいたくされた「国際紛争は平和的手段で解決する」という原則について、「日本は先の大戦の深い反省と共に、いかなる時でも守り抜く国であろう、と誓った」などと表明した。
 安倍首相はまた、中国のシーチンピン国家主席と5カ月ぶりとなる首脳会談を行い、持続的に関係改善を図ることで一致。緊張が続く東シナ海や歴史認識問題、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)などについて意見を交わした。
【アジア・アフリカ会議】1955年4月、東西冷戦下で第三勢力の連帯を示そうと、独立して間もない途上国を中心に29カ国が集まって開かれた。会議の場となったインドネシアの都市の名前をとって「バンドン会議」とも呼ばれる。インドネシアのスカルノ大統領、インドのネール首相、エジプトのナセル首相、中国のしゅうおんらい首相が中心となり、反植民地主義や民族自決などの「平和10原則」を採択した。

日付は現地時間 記事の一部は朝日新聞社の提供です

関連記事

最新の記事

    記事の一部は朝日新聞社の提供です。

    • 朝学ギフト

    トップへ戻る