朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

3月6日―3月13日

2015年3月15日付

6日 文官統制で政府統一見解

 防衛省は、防衛官僚(背広組)が自衛官(制服組)より優位だとする「ぶんかんとうせい」を見直そうと、防衛省設置法の改正案を閣議決定した。今国会での成立を目指し、10月にも実施する。成立すれば、制服組の影響力が強まり、シビリアンコントロール(文民統制)を確保するため、防衛相の責任がさらに問われる。

【文民統制】日本では、選挙で有権者に選ばれた文民(軍人ではない人)の防衛大臣が自衛隊を統制すること。軍部が暴走して太平洋戦争に突き進んだ反省から、大臣の下で背広組が制服組を監督する「文官統制」にもなっている。

6日

 スノーボードのUSオープン男子スロープスタイル決勝が米コロラド州であり、かどゆう選手(18)が初優勝した。

6日

 フィンランドで開かれたスキーワールドカップ(W杯)複合個人で、わたあき選手(26)が今季初優勝した。

7日

 サッカーJ1リーグ開幕。今季は11季ぶりに2ステージ制で行われ、最大5チームがチャンピオンシップに進む。

7日 宇野選手が初優勝 フィギュア世界ジュニア

 フィギュアスケート世界ジュニア選手権がエストニアで行われ、男子はしょう選手(愛知・中京大附属中京高2年)=写真=が初優勝した。日本男子の優勝は、2010年のにゅうづる選手に続いて5人目。3位にはやまもとそう選手(愛知・とうこう中3年)が入った。女子はぐちわか選手(東京・日本橋女学館中2年)が3位。

宇野昌磨選手の写真
(C)朝日新聞社

8日

 大相撲春場所(大阪)が初日。横綱はくほうは自身2度目となる6連覇と、通算34度目の優勝を目指す。

9日

 『いないいないばあ』などで知られる作家のまつたにみよさんが2月28日に死去していたことがわかった。89歳だった。

9日 GDP、14年はマイナス成長 11年以来

 2014年通年の国内総生産(GDP)の実質成長率は、前年と比べて0.03%減だったと内閣府が発表した。マイナス成長は、東日本大震災が起きた11年以来3年ぶり。消費回復の遅れが、企業の設備投資の足を引っ張る構図が鮮明になっている。
 消費税率が8%へ引き上げられる4月以前の駆け込み購入の反動で、それ以降に買い控えをする動きが広がったのが影響した。消費低迷もあり、企業の設備投資の動きも鈍くなっている。

国内総生産の実質経済成長率のグラフ
(C)朝日新聞社

9日 メルケル独首相が来日 7年ぶり

 ドイツのアンゲラ・メルケル首相(60)=写真=が7年ぶりに来日した。しんぞう首相との会談では、混迷するウクライナ情勢への対応で連携することを確認、両国の経済関係を強めていくことでも一致した。

アンゲラ・メルケル首相の写真

10日 住宅エコポイントが再開

 住宅エコポイント制度が始まった。省エネルギー性能が高い住宅を新築したり、窓や壁を断熱化する改築工事をしたりすると、最大で45万ポイント(1ポイントは1円相当)がもらえ、さまざまな商品に交換できる。2009年、11年に続き3度目。
 去年4月に消費税が5%から8%に上げられる前に住宅を新築したり、改築したりする人が増税後は減少。この制度で、新築や改築をする人が増えると期待される。

【住宅エコポイント制度】新築の戸建てやマンションを建てたり買ったりすると、30万ポイントがもらえる。リフォームの場合、窓を断熱性の高いものに取りかえると、サイズに応じて8千~2万ポイント、トイレを節水型のものに取りかえると2万4千ポイントなど、合計で最大30万ポイントがもらえる。

11日 東日本大震災から4年 23万人が避難生活

 東日本大震災から4年を迎え、政府主催のついとう式が東京都千代田区の国立劇場であった=写真。天皇、皇后両陛下や政府関係者、遺族らが参列した。発生時間の午後2時46分に合わせて黙とうし、犠牲者をいたんだ。被災地などでも追悼式が行われた。
 政府は震災発生から2015年度までの5年間を「集中復興期間」と位置づけている。しんぞう首相は10日、16年度以降の復興の方向性について今年夏までに決めると発表した。

【東日本大震災】2011年3月11日午後2時46分、三陸沖でマグニチュード9の地震が発生。東日本の太平洋側の広い範囲に津波が押し寄せ、家や人が流された。死者は1万5891人、行方不明者は2584人(3月11日現在、警察庁調べ)。仮設住宅などに避難している人は約23万人(2月12日現在)。福島県では東京電力福島第一原発の事故で10市町村に避難区域が設定され、県内に7万1755人、県外に4万7219人が避難している(3月5日現在)。

東日本大震災追悼式の写真
(C)朝日新聞社

12日

 フリースタイルスキーW杯の女子ハーフパイプ決勝で、2位のづかあや選手(26)が初のW杯種目別優勝を飾った。

日付は現地時間 記事の一部は朝日新聞社の提供です

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