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まとめてわかる!ニュース1週間
4月29日-5月7日
2021年5月9日付
コロナ対策、欧米中で緩和進む
欧米や中国などで、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための制限が緩和される動きが広がっている。背景には、ロックダウン(都市封鎖)による感染者数の減少やワクチン接種率の向上がある。 欧州連合(EU)は5月3日、ワクチンの接種を終えた人を対象に、観光目的など不要不急の渡航を域外から受け入れる方針を発表した。今月中にも加盟国で合意し、夏休みシーズンに向かう6月からEU内で足並みをそろえて実施したい考えだ。 米ニューヨーク州のクオモ知事は、経済活動の制限の大部分について、19日に解除すると発表した。小売店や飲食店などに設けられていた人数規制がなくなり、店内飲食の営業時間制限も31日に外れる。 中国では公共交通機関などでマスクの着用や行動記録アプリの登録が求められるが、生活や経済活動は、ほとんど平常通りになった。●インドは再拡大、新規感染1日40万人も 制限の緩和が進む地域では感染拡大の勢いが鈍る一方、インドで1日40万人を超える新規感染者が確認されるなど、感染が再拡大している国もある。
新型コロナ 緊急事態宣言、5月末まで延長へ
菅すが 義よし 偉ひで 首相は6日、東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に出している新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言について、11日までの期限を5月末まで延長する方針を固めた。政府は7日朝、宣言の延長と対象地域に愛知、福岡両県も加えることについて、専門家らによる「基本的対処方針分科会」に諮はか った。 いまの宣言について、政権は大型連休中の人の動きを抑えるための「短期集中」と位置付けていたが、感染者数は高止まりしていた。宣言に準じた「まん延防止等重点措置」が適用されている地域について、宮城県は11日の期限で適用を解除し、千葉、埼玉、神奈川、愛媛、沖縄の各県は期限を延長する。北海道、岐阜、三重の両県にも適用を拡大する方針。
29日 中国、宇宙ステーション打ち上げ
中国独自の宇宙ステーションの中核部分を載せた大型ロケット「長ちょう 征せい 5号」が、中国南部の海かい 南なん 島・文ぶん 昌しょう 宇宙発射場から打ち上げられた。 中国は2022年にステーションを完成させる予定。日本が参加する国際宇宙ステーション(ISS)は25年以降の運用が決まっていない。
2日 ミャンマー人、世界40都市でデモ
世界各地に住むミャンマー人らが一斉に国軍への抗議活動をした。拘こう 束そく されたアウンサンスーチー氏らの解放や、民主派が樹立を宣言した「統一政府(NUG)」への支持などを訴えた。東京では約3千人(主催者発表)が参加した。デモは米国、英国などの世界40都市で呼びかけられたという。
2日 野口さん、宇宙からお帰りなさい
国際宇宙ステーション(ISS)に約5カ月半滞在した宇宙飛行士の野の 口ぐち 聡そう 一いち さん(56)らを乗せた米スペースX社の新型宇宙船「クルードラゴン」が、米国の海上に着水した。 クルードラゴンの帰還は、ISSとの往復で正式に運用されるようになって初めて。
3日 14歳・玉井選手、五輪へ 水泳・飛び込み
水泳・飛び込みのワールドカップが東京都内であり、男子の高飛び込みで中学3年の玉たま 井い 陸りく 斗と 選手(14)が東京五輪の代表入りを確実にした。予選を15位で突破し、日本水泳連盟が定める条件を満たした。
5日 15歳未満の子 40年連続で減少
4月1日現在の15歳未満の子どもの数は前年より19万人少ない1493万人となり、40年連続で減少した。総務省が5日の「こどもの日」にあわせて推計を公表した。 全人口に占める割合は前年を0.1ポイント下回る11.9%と、47年連続で低下。65歳以上の高齢者の割合は前年を0.3ポイント上回る28.9%に上昇し、少子高齢化が進んでいることが浮き彫りになった。
5日 G7外相「台湾海峡の安定」強調
英国のロンドンで開かれていた主要7カ国(G7)外相会議が閉幕した。中国が台湾への軍事的圧力を強めていることを念頭に「台湾海峡の平和と安定の重要性」を強調し、平和的な解決を促す共同声明を採択した。4月の日米首脳による共同声明と同じ表現を使い、強い危機感を共有していることを示した。G7とは 英語で「Group of Seven」の略。米国、英国、イタリア、カナダ、ドイツ、フランス、日本の七つの主要な先進国のことを指す。
6日 五輪選手に無償でワクチン IOC
国際オリンピック委員会(IOC)は、新型コロナウイルスのワクチンを開発した米国のファイザー社とドイツのビオンテック社から、東京五輪・パラリンピックに出場する選手団向けに無償でワクチンの提供を受けることで合意したと発表した。 日本オリンピック委員会と日本パラリンピック委員会は、丸まる 川かわ 珠たま 代よ 五輪相に「優先接種の方や医療従事者に影響がない前提で、日本選手団への接種をお願いしたい」と求めた。 日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。