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まとめてわかる!ニュース1週間
4月23日-4月28日
2021年5月2日付
3度目の緊急事態宣言 大阪市立小中はオンライン授業
新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が4月25日、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に適用された。期間は5月11日までの17日間。特措法に基づく宣言は3度目で、昨年4月と今年1月の宣言では、いずれも当初の1カ月間を延長した。
政府は、人の流れをおさえて感染拡大を防ぐため、酒類を提供する飲食店や大型商業施設などに休業を要請し、公共交通機関には平日の終電の繰り上げの協力を求めた。スポーツなどのイベントは原則、無観客とした。
学校の一斉休校はしないが、部活動などでの活動には一定の制限や自粛を求めた。感染の拡大が止まらない大阪市は、市立小中学校でオンライン授業を実施した。
23日 気候変動サミット閉幕
米国主導で40の国・地域の首脳らがオンラインで参加した気候変動サミットが閉幕した。
これに先立ち、米国は2030年までに05年比で温室効果ガスを50~52%削減、日本も30年度に13年度比で46%削減、英国は35年に1990年比で78%削減する目標を発表。中国の習近平国家主席は「地球環境ガバナンスを推進するために努力する」と宣言した。
24日 星出宇宙飛行士、ISSに到着
星出彰彦飛行士(52)らを乗せた米国の民間宇宙船クルードラゴンが、上空約400㌔の軌道を回る国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。昨年11月から滞在していた野口聡一飛行士(56)が出迎えた。
星出さんはISSに半年ほど滞在し、日本人2人目となる船長を務める。
24日 ASEAN首脳会議 ミャンマー問題で
クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーの情勢をめぐり、東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議が、インドネシアのジャカルタで開かれた。国軍トップのミンアウンフライン最高司令官も出席した。
会議後の議長声明は、首脳らが暴力の即時停止を求め、国内対話を促すためのASEAN特使の派遣を進める方針などで一致したと明らかにした。
東南アジア諸国連合(ASEAN)とは
東南アジア10カ国で構成する共同体。タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシアの5カ国で1967年に設立。84年にブルネイの加盟後、順次増えていった。
25日 米アカデミー賞にアジア系女性
第93回米アカデミー賞は、米映画「ノマドランド」が作品賞など最多3部門を受賞した。同作品で中国出身のクロエ・ジャオ氏がアジア系の女性で初めて監督賞を獲得。助演女優賞は「ミナリ」のユン・ヨジョン氏が韓国人俳優として初受賞した。
25日 衆参3選挙で自民党全敗
菅義偉政権にとって初の国政選挙となった参議院の広島選挙区再選挙と長野選挙区補欠選挙、衆議院の北海道2区補選が投開票された。自民党は与野党対決となった広島と長野で敗れ、候補者を立てなかった北海道を含め、「全敗」となった。
26日 大谷選手、100年ぶりの歴史刻む
米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(26)がレンジャーズ戦に「2番・投手」で出場し、3季ぶりに勝利投手となった。前日にはメジャー最多タイの7号本塁打を放った。本塁打数トップの選手が先発登板したのは1921年のベーブ・ルース以来、100年ぶり。
28日 40年超え原発再稼働に初の同意
運転開始から40年を超えた関西電力の原子力発電所3基について、立地する福井県の知事は、再稼働に同意すると表明した。2011年の東京電力福島第一原発事故後、運転が原則40年とされてから全国で初めて、老朽原発が再稼働する。全国では廃炉が決まった原発を除き、他に計5基が5年以内に40年を迎える。
28日 バイデン氏「米国は再び始動」
バイデン米大統領は、議会の上下両院合同会議で初の施政方針演説を行った。就任後100日間で、新型コロナウイルスワクチンの普及や経済の回復などの成果を上げたとし、「アメリカは再び動き出した」と宣言した。また、中国の習近平国家主席を「専制主義者」と呼び、中国との競争に打ち勝つ決意を示した。
28日 五輪観客数は6月に判断
東京五輪・パラリンピックをめぐり、政府や東京都、国際オリンピック委員会(IOC)など5者の代表者協議があった。観客数は6月に判断することで合意した。
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。