朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

2月26日―3月4日

2021年3月7日付

26日 Jリーグ、観客数を制限し開幕

 サッカーのJリーグの新シーズンが開幕した。新型コロナウイルスの影響を受けて、スタジアムの観客数を制限してのスタートとなった。
 昨シーズンは特別ルールで、J1からの降格がなかった一方、2部のJ2から2チームが昇格した。そのため、今シーズンはいつもの18ではなく20クラブが12月まで戦い、下位の4クラブがJ2降格となる。
 

28日 みずほ銀行ATMでシステム障害

 みずほ銀行のATM(現金自動出入機)で障害が起きた。銀行によると最大で全体の8割の4318台が停止。通帳やキャッシュカードを機械から出せなくなる被害も5244件発生した。頭取は1日、「システム障害は非常に大きなもので3度目。深くおわびを申しあげる」と謝った。
 銀行は4日、障害の原因が、コスト削減のために紙の通帳を使わないデジタル口座を広げるための作業だったと明らかにした。作業の延期を考えている。
 

28日 福島第一、使用済み核燃料の搬出完了

 東京電力は、福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プールにあった核燃料566体を取り出す作業を完了した。2011年の東日本大震災で炉心溶融(メルトダウン)を起こした1~3号機で搬出を終えたのは初めて。水素爆発などで損傷した建屋に使用済み燃料が残るという危険な状態が、事故発生から10年を前に一歩改善された。
 ただ、当初の廃炉工程表の目標からは約3年遅れている。放射線量が高い1、2号機には手つかずで残っているなど、工程全体では課題が山積している。
 

28日 鈴木健吾選手が日本新で優勝

 滋賀県で開催されたびわ湖毎日マラソンで、鈴木健吾選手(25)が2時間4分56秒の日本新記録で優勝した。日本選手が4分台で走ったのは初めて。
 マラソンでは2015年から日本記録を更新した選手に報奨金として1億円を贈る制度があったが、20年3月で終了したため、今回は与えられない。
 

1日 ヤフーとLINEが経営統合

 ヤフーを傘下に持つZホールディングスとLINEが経営統合した。直近の売上高は単純合算で楽天(約1.4兆円)に迫る規模。利用者の囲い込みや海外展開の加速化で、2023年度に売上高2兆円を目指す。
 ヤフーの国内の年間利用者は約8千万人。LINEの月間利用者は約8600万人。国内では、ポータルサイト「ヤフー」や通信アプリ「LINE」を軸に、ネット通販や金融サービスの強化に力を入れる。
経営統合
 二つ以上の会社が経営の面で一つになること。親会社となる「持ち株会社」の下、各社が別の組織のまま子会社として傘下に入るかたちが多い。
 

1日 内閣の山田広報官が辞職

 菅義偉首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」から高額の接待を受けた問題で、山田真貴子・内閣広報官が体調不良を理由に辞職した。
 菅首相はこの日、「国会審議の極めて重要な時期に広報官が職を辞す事態にいたり、国会はじめ、みなさまに迷惑をかけて大変申し訳ない」と謝った。政府は3日、後任として外務省の小野日子外務副報道官を起用した。
 

3日 ミャンマーデモ、38人死亡

 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍への市民の抗議デモに対し、治安部隊が発砲するなどした。国連の担当特使によると、死者は計38人に上った。ミャンマーでは2月28日にも18人が死亡したばかり。今回はクーデターの発生後、最悪の死者数となり、国連や欧米諸国から厳しい非難の声があがっている。
 国軍側はクーデターで拘束したアウンサンスーチー氏を新たに、社会的な恐怖をあおった疑いなどで訴追。訴追を重ねて拘束を長引かせ、影響力を封じ込める狙いとみられる。
 

新型コロナ関連ニュース

●6府県で宣言を先行解除
 新型コロナウイルスへの対応として10都府県に出されていた緊急事態宣言が3月1日、大阪・京都・兵庫・愛知・岐阜・福岡の計6府県で先行解除された。残る東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県について、菅義偉首相は「医療提供体制の状況が依然きびしい」と説明した。
 菅首相は3日、4都県で続く緊急事態宣言を2週間程度、延長する方針を明らかにした。7日の期限を前に、4都県の知事からは解除に慎重な声が相次いでいた。
●高齢者分配送「6月末までに」
 新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、調整を担う河野太郎行政改革相は2月26日、医療従事者と高齢者向けとして想定される計約4千万人分の自治体への配送を6月末までに終える方針を示した。配送の日程や具体的な数量は明らかにしなかったが、供給元の米製薬大手ファイザー社と合意できたと説明した。
 政府の計画では500万人近くの医療従事者、約3600万人の高齢者の順で接種を始め、持病のある人などに広げていくことになっている。高齢者向けは4月12日に数量限定で始める。
●ワクチン分配、初回分を公表
 世界保健機関(WHO)などが主導し、新型コロナウイルスのワクチンを共同調達して公平に分配する国際的な枠組み「COVAXファシリティー」は3月2日、初回の割り当てとして、5月までに142の国と地域に英アストラゼネカ製のワクチン2億3700万回分を分配すると公表した。日本を含む先進国も参加しているが、初回は主に低中所得国が対象になっている。
 すでにアフリカのガーナやコートジボワールなどにはワクチンが届いており、医療従事者らへの接種が始まっている。
 世界の感染者は約1億1550万人、死者は約256万人。
 日本国内で確認された感染者は43万7599人、死者は8156人(4日現在)。
 
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。

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