朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

2月10日ー2月18日

2021年2月21日付

11日 将棋・藤井二冠、朝日杯優勝

 第14回朝日杯将棋オープン戦の準決勝と決勝が、東京都千代田区で行われ、藤井聡太二冠(18)が2年ぶり3度目の優勝を果たした。
 藤井二冠は午前の準決勝で渡辺明名人(36)に勝利し、午後の決勝では三浦弘行九段(47)との激戦を制した。
 

13日 福島、宮城で震度6強

 福島県沖を震源とする地震があり、福島県と宮城県では最大震度6強を観測した。震源の深さは55キロ。地震の規模を示すマグニチュードは7.3で、広い範囲で大きく揺れた。総務省消防庁によると、17日午前までで各地の負傷者は計173人。福島・宮城の両県では17日までに計2322棟の住宅被害が確認された。
 地震の影響で、東北や関東で最大約95万戸が一時停電したが、14日午前までにほぼ解消された。ただ、工場の設備に被害が出るなどして、再開まで時間がかかりそうな企業もある。スーパーやコンビニなどでは臨時休業した店もあった。
 電柱が傾くなどの被害が出た東北新幹線では、全線運転再開に10日間ほどかかる見通しで、特急や飛行機、バスの臨時便が出ている。常磐自動車道では土砂崩れが発生。通行止めが続いていたが、17日に解除された。
 

13日 スキージャンプ小林陵侑選手がW杯通算17勝

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子の個人第20戦がポーランドのザコパネであり、小林陵侑選手(24)が今季初勝利を挙げた。W杯の通算勝利数を17に伸ばし、葛西紀明選手(48)が持つ日本男子の最多勝記録に並んだ。
 葛西選手がW杯初優勝から24シーズンかけて積み上げた数字に、小林選手はわずか3シーズンで到達した。
 

13日 トランプ氏に無罪 米弾劾裁判

 米国のトランプ前大統領の支持者が1月6日に連邦議会議事堂を襲撃した事件をめぐり、トランプ氏を辞めさせるよう訴えた「弾劾裁判」で、上院議員による評決があった。すでに退任しているが、有罪とするには、定数100の上院で出席議員の3分の2以上が賛同する必要があった。
 評決の結果、有罪は57人、無罪は43人で、トランプ氏は無罪となった。50人いる共和党議員の多くは「無罪」と判断したが、7人は「有罪」と判断した。
弾劾裁判とは
 公職にある人間が悪い行いをした場合に、議会が指摘して辞めさせたり、処罰したりする手続き。
 

14日 ミャンマー国軍、各地に兵士展開

 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍は、最大都市ヤンゴンなど各地に装甲車や兵士を展開し始めた。夜から朝にかけては、インターネットの接続を遮断した。
 国軍が起こしたクーデターに対し、アウンサンスーチー氏の解放などを求める市民らの抗議デモの収束が見えない。そんななか、いずれ武力で鎮圧に乗り出すのではないかとの懸念が強まっている。
 

14日 北海道銀行とコンサドーレがV

 来年の中国・北京冬季五輪の代表選考会を兼ねたカーリングの日本選手権で、男女の決勝が北海道稚内市であった。女子は北海道銀行が韓国・平昌五輪銅メダルで前年優勝のロコ・ソラーレを下し、6大会ぶり2度目の優勝。両チームは改めて日本代表決定戦を行う。
 男子はコンサドーレが3連覇を果たし、4月にカナダで行われる世界選手権の日本代表に決まった。世界選手権で6位以内に入って日本の北京五輪出場枠を得ると、そのまま五輪代表となる。
 

14日 「鬼滅」アニメ第2期放送へ

 テレビアニメ「鬼滅の刃」の第2期が今年放送される。製作するアニプレックスが発表した。
 原作は吾峠呼世晴さんが「週刊少年ジャンプ」で連載した漫画。第2期は、2019年に放送されたアニメの第1期、興行収入歴代1位となった昨年の劇場版の続きにあたる「遊郭編」。主人公の竈門炭治郎らとともに戦う剣士・宇髄天元がポーズを取る画像も公開された。放送する局や時期は今後、発表するという。
 

15日 日経平均、30年半ぶり3万円超

 東京株式市場で日経平均株価の終値が3万0084円15銭となり、1990年8月以来、約30年6カ月ぶりに3万円を超えた。東京市場では、この日に発表された国内総生産(GDP)の速報値が市場の予想より良かったことや、国内で新型コロナウイルスのワクチン接種が近く始まるとの見通しも、株価の上昇につながったとみられる。
日経平均株価とは
 日本を代表する株価の指数の一つ。東京証券取引所の第一部に上場している会社のうち、代表的な225社の株価から計算される。上場とは、株式を証券取引所で自由に売買できるようにすること。

15日 GDP堅調 年率12.7%の増

 2020年10~12月期の国内総生産(GDP)は、7~9月期より3.0%増えた。GDPは、1年間に国内で新たに生み出されたものやサービスの総額。季節による物価の動きの影響を除いた速報値として、内閣府が公表した。この状況が1年続くとした場合の年率では、12.7%の増加となる。
 「Go To キャンペーン」拡大などの影響で個人の消費が前期より2.2%増え、輸出も自動車を中心に11.1%増と大きく伸びた。
 

15日 児童生徒の自殺、最多の479人

 2020年に自殺した児童生徒の数が前年比で約4割増えて479人(暫定値)に上り、過去最多だったことがわかった。文部科学省がまとめた。
 中学生は136人(前年比40人増)、高校生329人(同92人増)だった。特に女子高校生は138人と倍増。新型コロナウイルスの影響による長期休校が明けた6月や8月が多かった。
 うつ病などの悩みが増える傾向にあり、文科省は相談窓口などの態勢を強化する。相談窓口には、24時間子供SOSダイヤル(0120・0・78310)などがある。
 

15日 WTOトップに初の女性

 世界貿易機関(WTO)は、次期事務局長にナイジェリア元財務相のヌゴジ・オコンジョイウェアラ氏(66)を選出した。WTOでは初の女性トップで、アフリカ出身者でも初めて。
 就任は3月1日で、任期は2025年8月末まで。組織改革やデジタル貿易の新たなルールづくりに挑む。
 

16日 茶髪禁止の校則、違法と認めず

 大阪府立高校の元女子生徒(21)が茶髪を黒く染めるよう繰り返し指導され、精神的苦痛を受けたとして、府に慰謝料など約220万円を求めて訴えた裁判の判決が、大阪地方裁判所であった。
 校則や黒染め指導を違法とはいえないとしながらも、指導を理由に生徒が不登校となった後、学級名簿に名前を載せなかった学校側の対応などは適切ではないとして違法と認め、府側に33万円の賠償を命じた。


18日 五輪・パラ組織委会長に橋本聖子氏

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は、女性蔑視発言で12日に辞任した森喜朗会長(83)の後任に、冬夏合わせて7度五輪に出場した橋本聖子五輪相(56)を選んだ。大臣は会長職との兼任が禁止されているため、橋本氏は選出に先立ち、五輪相を辞任した。
 開幕まで5カ月あまり。橋本新会長は「コロナ対策が最重要課題。国民や海外の皆様から『安心と安全の東京大会だ』と思ってもらえるような体制を整えていきたい」と述べた。また、組織委内に男女平等を推進するチームを設け、「女性理事の比率を40%に引き上げる」とした。
 森氏が後任を要請していた元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)は、一度は要請を受け入れる考えを示したが、12日に辞退していた。
 五輪相には、参議院議員の丸川珠代・元五輪相が就任した。
 

新型コロナ関連ニュース

●医療従事者からワクチン接種開始
 米国の製薬大手ファイザーとドイツのバイオ企業ビオンテックが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は14日、製造販売を特例承認した。
 接種は17日、まずは病院などで働く医療従事者を対象に始まった。先行接種は、国立病院機構など全国100カ所の医療機関の計約4万人が対象となる。そのほかの医療従事者約370万人への接種は3月中に始まり、約3600万人の高齢者向けの開始は4月からの予定だ。
 
●改正特措法施行、違反に過料
 新型コロナウイルス対応の改正特別措置法が13日、施行された。都道府県の知事は緊急事態宣言のほか、新たに設けられた「まん延防止等重点措置」の際も、命令を出せるようになった。
 営業時間の短縮や休業などの要請に正当な理由なく応じない場合、命令を出し、違反者に過料を科せる。過料の額は緊急事態宣言時は「30万円以下」、重点措置時は「20万円以下」。命令は「特に必要があると認める時」に行えると規定している。

●2重マスク「飛沫拡散を防ぐ」
 サージカルマスクの上に布マスクを重ねて着けることで、せきなどの飛沫の拡散を防ぐ効果が上がるという研究結果を米疾病対策センターが10日、発表した。マスクのフィット感を高め、すきまをなくすことで機能を最大に生かし、新型コロナウイルスの感染拡大防止に有効としている。

●世界の新規感染5週間で半減
 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は15日、新型コロナウイルスの世界の新規感染の報告が5週連続で減り、5週間で半減したと明らかにした。1月4日からの1週間は新規感染の報告が500万件以上あったが、2月8日からの1週間は約260万件まで減り、昨年10月以来の少なさとなった。
  ◇
 世界の感染者は約1億1027万人、死者は約243万人。
 日本国内で確認された感染者は42万2916人、死者は7312人(18日現在)。
 
日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。

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