朝日中高生新聞
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まとめてわかる!ニュース1週間

8月15日―8月22日

2019年8月25日付

15日 15歳・森選手、最年少でメダル

スポーツクライミング世界選手権

 スポーツクライミングの世界選手権が東京都八王子市で行われ、女子リード決勝で高校1年生のもり選手=写真上=が銅メダルを獲得した。15歳でのメダルは日本勢で史上最年少。「(五輪に向けて世界の)レベルが上がる中で取れてうれしい」と森選手。
 20日には、スピード、ボルダリング、リードの総合成績を争う「複合」の女子決勝があり、ぐちあき選手(30)=同下=が銀メダルを獲得。日本勢最上位で、2020年東京五輪の代表に内定した。

スポーツクライミング
 突起物に手や足をかけ、壁を登る競技。来年の東京五輪で実施される種目は、同じ条件で設置された高さ15メートルの壁を2人の選手が同時に登って速さを競う「スピード」、高さ5メートル以下の壁に設定されたコースをいくつ登れたかで競う「ボルダリング」、命綱を着けて高さ12メートル以上の壁のどの地点まで登れたかを競う「リード」の三つ。五輪では、この3種目の結果で順位が決まる。

森秋彩選手の写真

野口啓代選手の写真
どちらも(C)朝日新聞社

15日 新潟・胎内市で40.7度

フェーン現象も

 台風10号から暖かく湿った空気が流れ込み、フェーン現象も加わった影響で、日本海側を中心に多くの地点で猛暑日(気温35度以上)となった。新潟県たいない市で40.7度を観測し、今年の全国最高気温を更新した。新潟県内は2日連続の40度超えとなった。

フェーン現象
 湿った空気が山をのぼるときに気温が下がって雨が降り、斜面をおりるときには空気が乾燥し、気温が上がる現象。元は欧州のアルプスを吹きおろす風に対して使われた。

フェーン現象の説明画像
(C)朝日新聞社

16日 インドネシア、首都移転を表明

ジャカルタからカリマンタンへ

 インドネシアのジョコ大統領=写真中央=は、国会での演説で、首都をジャカルタからカリマンタン(ボルネオ島)へ移す方針を表明した。具体的な移転先は今年中に決め、遅くとも2021年に開発をスタート、24年に移転を始める予定。
 ジャカルタがあるジャワ島にはインドネシアの人口2億6千万人のうち57%が暮らし、渋滞や環境汚染が深刻になっている。

インドネシアの地図画像

ジョコ大統領の写真
(C)朝日新聞社

17日 悠仁さま、初の海外訪問

ブータンへ 秋篠宮ご夫妻と

 あきしののみやご夫妻と長男ひさひとさま(12)がブータンを訪問した。25日までの私的な旅行で、悠仁さまは中学1年で初の海外訪問になる。10代の早い時期での訪問は、視野を広げてもらおうとのご夫妻の意向を踏まえたもの。20日には、首都ティンプーにある学校を訪れ、同世代の子どもたちとゲームなどを楽しんだ=写真。
 ブータンは、ものの豊かさだけではなく、伝統や環境も大切にして幸せをめざす「国民総幸福量」を掲げている。

ブータンの地図画像

悠仁さまの写真
(C)朝日新聞社

17日 ジュゴンの赤ちゃん死ぬ

タイで保護 体内にプラごみ

 絶滅の恐れがあるジュゴンの赤ちゃん2頭が親とはぐれてタイ南部で保護され、うち1頭のめす「マリアム」(生後約8カ月)が死んだ。体内にたまった海洋プラスチックのごみで、体調が悪化した。
 4月に保護され、獣医師らがミルクを与えるなどして育ててきた。親とはぐれたジュゴンが生き延びるのは珍しく、タイでは初めての飼育ジュゴンとして話題を呼んだ。

17日 走り幅跳び・城山選手、日本新

8メートル40 40分前の新記録を更新

 陸上の国内大会「アスリート・ナイト・ゲームズ・イン福井」が福井市であり、男子走り幅跳びでしろやましょうろう選手(24)が8メートル40の日本新記録で優勝した=写真。
 2位のはしおかゆう選手(20)は8メートル32を跳び、1992年につくられた日本記録8メートル25を更新。その約40分後、城山選手が記録を塗り替えた。

城山正太郎選手の写真
(C)朝日新聞社

18日 香港で170万人がデモ行進

6月に次ぐ規模 条例改正に反対

 中国・ホンコンから中国本土に刑事事件の容疑者の引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を機に香港でデモが続いている問題で、主催者発表で市民ら170万人(警察発表は12万8千人)が、香港島中心部の大通りをデモ行進した=写真。参加人数は6月のデモの約200万人に次ぐ規模。
 香港警察はこの日、公園内での集会のみ開催を認め、公園外での行進は許可しなかった。だが、参加者は公園内に入りきれないほど集まり、公園外で隊列を組んで行進を強行した。

香港のデモ行進の写真
(C)朝日新聞社

18日 京アニ放火事件から1カ月

悲しみ続く

 35人が犠牲になった京都アニメーション(京アニ)第1スタジオの放火殺人事件から1カ月となったこの日、多くのファンらが現場近くの献花台を訪れた=写真。秋田市の大学1年生は京アニの「響け!ユーフォニアム」に元気づけられてきたという。「すばらしい作品を作ってきた方たちなので、悲しい気持ちでいっぱい」と話した。

献花台の写真
(C)朝日新聞社

18日 米国、中距離ミサイル発射実験

INF全廃条約失効して初

 米国はカリフォルニア州のサンニコラス島で、地上発射型の中距離巡航ミサイルの発射実験を行った。米国とロシアの間で、射程500~5500キロの地上発射型ミサイルを禁じた「中距離核戦力(INF)全廃条約」が失効してわずか16日後の発射実験に、ロシアは「緊張を高めているのは米国だ」と批判。ミサイルの実戦配備への警戒を強めており、中国を交えた軍拡競争が本格化する恐れがある。
 米国は今年2月、ロシア側に条約からの離脱を通告。条約は今月2日に失効した。

19日 タピオカの輸入量、4倍に

前年比 飲み物の流行で

 タピオカ入り飲料=写真=の流行を受けて、タピオカの輸入量が急増している。大阪税関の発表によると、2019年1~6月の全国5地域(首都圏、近畿圏、中部圏、東北圏、九州圏)の輸入量は4471トンで、前年の1038トンの4.3倍に増えた。特に近畿は633トンと前年の約21倍で、全国1位の伸びだった。
 タピオカはキャッサバ芋から作ったでんぷんで、粒にしたものをミルクティーなどに入れて飲むのが人気。主に台湾から輸入されている。

タピオカの写真
(C)朝日新聞社

20日 「820」火をともして追悼

広島土砂災害から5年

 77人が亡くなった2014年8月の広島土砂災害から5年となり、大きな被害を受けた広島市みなみ区で地域の住民たちが約350個のとうろうをともして犠牲者をいたんだ=写真。
 「820」と並べた灯籠には、安心して暮らせる平和な世の中を願い、広島平和記念公園に届けられた折り鶴の再生紙を使った。「この日を忘れない」などのメッセージが照らし出された。

「820」と並べた灯籠の写真
(C)朝日新聞社

20日 国家公務員の女性一般職最多 

2019年度合格者 数、割合とも

 人事院は2019年度の国家公務員一般職(大卒程度)の合格者を発表した。合格者7605人のうち女性は2839人(37.3%)で、人数、割合とも一般職試験を導入した12年以降で最高を記録した。
 一方、一般職全体の倍率は3.9倍で過去最低だった。倍率は12年度の13.7倍を最高に、ほぼ下がり続けている。人事院によると、景気の回復に伴い、民間企業に就職する学生が増えているという。

20日 立憲と国民、衆参で統一会派

「原発ゼロ」は明記せず

 立憲民主党のえだゆき代表と国民民主党のたまゆういちろう代表は国会内で会談し、衆参両院で統一会派を結成することで合意した=写真左から玉木氏、枝野氏。
 枝野氏は立憲の「原発ゼロ」政策などへの協力を前提に、衆院のみでの会派結成を提案していた。玉木氏はこの日、政策面で譲歩しつつ、参院でも会派を組むよう要請。枝野氏はこれを受け入れ、党内の調整に入るとした。ただ、党首間の合意文書には「原発ゼロ」などの個別政策は盛り込まれなかった。
 両党は2017年に民進党の分裂を経て発足。他の会派も加わる見通しで、全員が合流すれば衆院117議席、参院60議席の勢力となる。

統一会派
 国会や地方議会の中で行動をともにする議員のグループが「会派」。政党がまたがってグループをつくる場合を「統一会派」と呼ぶ。国会で会派をつくる時は、衆議院と参議院それぞれの議長に届け出る。

枝野幸男代表と玉木雄一郎代表の写真
(C)朝日新聞社

22日 履正社(大阪)が初優勝

星稜(石川)破る 全国高校野球選手権

 第101回全国高校野球選手権大会の決勝が兵庫県西宮にしのみや市の阪神甲子園球場であり、せいしゃ(大阪)がせいりょう(石川)を5―3で破り、第100回大会(2018年)の大阪とういんに続く大阪勢の2大会連続優勝を果たした=写真。履正社は初めての決勝で、初優勝。
 履正社は3年ぶり4回目の出場。決勝では、最速154キロのおくがわやすのぶ投手を擁する星稜を退けた。

履正社の選手たちの写真
(C)朝日新聞社

日付は現地時間。記事の一部は朝日新聞社の提供です。

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